【京都を楽しむ自転車旅】電動自転車で楽々アクセス!奥嵯峨めぐり編

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京都屈指の観光地、嵐山。大堰川に架かる渡月橋、美しい竹林、天龍寺や宝厳院といった有名寺院、ご当地グルメの数々と、観光名所がぎゅっとひと所に集まったエリアですが、実はその奥に、ひっそりとした情緒をたたえる奥嵯峨エリアがあるのはご存知ですか? 地図で見ると、嵐山中心部からは少し北の方。愛宕山の麓にあり、山手に向かう坂道には、お寺や土産物店、愛宕神社の門前茶屋が並んでいます。

今回は「電動アシスト自転車」をレンタルして、奥嵯峨エリアを観光してきました! 実際の距離感や自転車の使用感などなど…率直にレポートしていきたいと思います。 

紹介スポットMAP 所要時間:約5時間

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※自転車を駐輪の際は、寺社・施設・店舗等が案内する場所に停めていただくか、付近の有料駐輪場(https://kyoto-bicycle.com/parking)をご利用ください。近隣の方の迷惑になる場所には決して駐輪しないようにお願いします。

まずは駅チカのレンタサイクルへ

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今回利用したのは、JR嵯峨嵐山駅からすぐの「トロッコおじさんのレンタサイクル トロッコ嵯峨店」。駅の近くにこんなサービスがあったとは。意外とふだんは気づかないものです。なんと荷物預かりのサービス(レンタサイクル利用者は無料)もありました。これは便利!

お店の方に電動アシスト自転車の使い方や、行きたいスポットへの道順を丁寧に教えてもらって、いざ出発進行です。

トロッコおじさんのレンタサイクル トロッコ嵯峨店

住所:京都市右京区嵯峨天竜寺車道町
電話番号:075-881-4898
営業時間:10:00〜17:00
休館日:年末年始
ホームページ:https://www.sagano-kanko.co.jp/rent.php

 

鳥居本の風景を楽しみながら北上

(トロッコおじさんのレンタサイクル トロッコ嵯峨店〜京都市嵯峨鳥居本町並み保存館の移動:約3km/約20分)

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まず始めに、声を大にしてお伝えしたいことは「電動アシスト自転車のパワー」です。

今回紹介するスポットの多くは、坂道を避けては通れない場所にあります。ところが、今回のように電動アシスト自転車を利用すれば、登りを一切意識しないほど快適! 流れる景色、風を切りながら進む心地よさ、自転車ならではの開放感を味わいながら、一気に北へと向かいます。

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すいすい〜と自転車で登ったこの一帯は、嵯峨鳥居本と呼ばれる地域。のどかな農村地区であると同時に、愛宕神社の門前町として栄えた歴史も持ち、茅葺き屋根の農家と、瓦屋根の町家風民家が混在した、特徴的な風景が広がっています。時間がある方は「京都市嵯峨鳥居本町並み保存館」で、この地域の歴史を学ぶのもおすすめです。 

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北上するにつれて、愛宕神社が鎮座する愛宕山の緑が近くなり、空気がおいしくなる感覚。心地よいサイクリングになりました。

京都市嵯峨鳥居本町並み保存館

所要時間:30分
住所:京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町8
電話番号:075-864-2406
営業時間:10:00〜16:00
休館日:月曜日(月曜日が祝日・振替休日のときは翌日)、年末年始(12/26〜1/6)
入館料:無料
ホームページ:https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000185265.html
駐輪場:付近の有料駐輪場を利用(https://kyoto-bicycle.com/parking

 

愛らしい羅漢像に出合う「愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)」 

(京都市嵯峨鳥居本町並み保存館〜愛宕念仏寺の移動:約500m/すぐ)

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長い坂道を抜けて、奥嵯峨の最奥に位置する愛宕念仏寺に到着。辺りはすっかり緑に包まれ、人里離れた山寺の風情です。

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愛宕念仏寺の歴史は、奈良時代、聖武天皇の娘・称徳天皇による寺の建立にまで遡ります。お寺は長い歴史を脈々と受け継がれてきたものの、戦時中には住職が不在に…。一時は「京都一の荒寺」と呼ばれるまでに荒廃してしまいます。

しかし、昭和30年から大規模な復興が開始!! 境内いっぱいに安置された羅漢像は、その時に参拝者一人ひとりがお寺の復興を祈念して彫刻したものだそう。全てで1200体、一つとして同じものはなく、ユニークなお顔もちらほら見つかります(笑)

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静けさが漂う境内でゆっくり。愛らしい羅漢像に囲まれて、穏かなひとときを過ごしました。

愛宕念仏寺

所要時間:30分
住所:京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5
電話番号:075-285-1549
拝観時間:8:00〜16:30
休観日:無休
拝観料:300円 、小・中学生無料
ホームページ:https://www.otagiji.com/
駐輪場:駐車場の空きスペース、または山門の前

愛宕神社の門前茶屋「平野屋」でしばし休憩

(愛宕念仏寺〜鮎茶屋 平野屋の移動:約300m/すぐ)

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さて、次のスポットを目指す前に、ちょっと坂を下って大きな鳥居のたもとにある「平野屋」へ。愛宕神社を目指す旅人をもてなしてきた、歴史の深い門前茶屋です。

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愛宕神社は、京都で一番標高の高い愛宕山の山上にあります。これから山を上る人、下山してほっと安心する人。坂道を往来する多くの旅人が、こちらの茶屋で癒やされたことでしょう。愛宕神社に思いを馳せながら、(電動アシスト自転車の恩恵により、正直そんなに疲れていませんが)のんびり休憩タイムです。

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※冬期は志んこの提供を休止。

店先の床几(しょうぎ)に腰掛けて、愛宕山名物のお団子「志んこ」を注文。米粉で作られたモチモチの志んこは、ニッキ、お茶、白の三色で、きな粉と黒砂糖の甘さが、桜湯とお抹茶によく合います。

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店内には400年前から使われている大きなおくどさん(京ことばでかまどの意味)がありました。今もこのかまどを使って、志んこ作りをしているそうです。
看板犬のわんこも可愛い! そっと遠くから愛でさせてもらいましょう。

鮎茶屋 平野屋

所要時間:30分
住所:京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町16
電話番号:075-861-0359
営業時間:9:00〜18:00 ※店内での食事は11:30~21:00(ラストオーダー19:00)。
定休日:無休
ホームページ:http://ayuchaya-hiranoya.com/
駐輪場:お店の前(敷地内)


とにかく大きい!時代劇のロケ地で有名な「旧嵯峨御所 大本山 大覚寺」


(鮎茶屋 平野屋〜旧嵯峨御所 大本山 大覚寺の移動:約2km/約15分)

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次にやってきたのは、数ある奥嵯峨エリアの寺院でも、大きな存在感を放つ大覚寺。その広大なスケールを生かして、数々の映画やドラマのロケ地となっているお寺です。重要文化財の宸殿(しんでん)や、本堂(五大堂)などのお堂が、平安貴族のお屋敷のように回廊で結ばれており、内部をじっくり拝観することができます。

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お寺の始まりは、平安初期のこと。嵯峨天皇が離宮を建立したことに端を発することから、旧嵯峨御所とも呼ばれています。それから明治時代の初めまで、天皇家一族が住職を務めていたので、格式高い門跡寺院としても有名ですね。

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美しい襖絵や、菊の御紋が入った建具の数々、お堂の周りを囲むお庭など、見所はたくさん。お寺の持つ歴史を感じながら、回廊をゆっくりと歩いて巡りましょう。

また、今回は残念ながらご紹介できませんでしたが、大覚寺の東に位置する大沢池のまわりを散策することもできます(別途料金要)。池を囲む木々が、大きな水鏡に映り込む風景は圧巻ですよ。

旧嵯峨御所 大本山 大覚寺

所要時間:60分
住所:京都市右京区嵯峨大沢町4
電話番号:075-871-0071
拝観時間:9:00〜17:00(16:30受付終了)
休観日:無休 ※寺内行事により内拝不可日あり。
参拝料金:500円、小中高生300円 ※大沢池エリアは別途大人300円、小中高生100円要。
ホームページ:https://www.daikakuji.or.jp/
駐輪場:専用駐輪場あり

 

「森嘉」で嵯峨豆腐をお土産に

(旧嵯峨御所 大本山 大覚寺〜嵯峨豆腐 森嘉の移動:約800m/約5分)

お土産を買うために、安政年間創業の老舗豆腐店「森嘉」にやってきました。川端康成『古都』にも登場した有名店です!

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ひっきりなしに訪れるお客さんに、その人気ぶりを実感しますね。

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中を覗くと、ふかふかのおあげが次々と揚げられ、なんとも良い香りが…。昔ながらの対面販売で、商品はすべて作りたて。数多の料亭が愛用するお豆腐を、好きなだけ購入できることに、気分が高揚します!

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お店の前の商品一覧を見ながら、何を買おうか相談中。

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今回はオーソドックスにお豆腐を購入(通常のものよりビッグサイズ!)嵯峨豆腐は、柔らかいのにコシが強くなめらか、との評判。家に帰って食べるのが楽しみです。保冷剤もセットで注文できるので、持ち運びも安心ですよ。夏季限定のからし豆腐もオススメ!

嵯峨豆腐 森嘉

所要時間:20分
住所:京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町42
電話番号:075-872-3955
営業時間:9:00〜17:00(8/16、12/31は売切れ次第閉店)
定休日:水曜日(水曜日が祝日の場合その翌日)、火曜不定休
ホームページ:http://sagatofu-morika.co.jp/
駐輪場:お店の前(敷地内)

 

「MOMICAFE」でゆっくり一日を振り返る


(嵯峨豆腐 森嘉〜MOMICAFEの移動:約400m/すぐ)

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いつか行きたいと思っていたこちらのカフェも、自転車があればらくらくアクセス! 中に入ると、大きな窓いっぱいに、お庭の緑がキラキラと輝いていました。秋になると窓一面が紅葉一色に染まるそうです。

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※取材のため、マスクを外して撮影しました。
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季節のフルーツをどっさり使ったケーキと、具だくさんのサンドイッチを注文。店主の佐藤さんの優しい笑顔に癒されながら、ゆっくりと旅の行程を振り返る、贅沢な時間となりました。

MOMICAFE

所要時間:60分
住所:京都市右京区嵯峨二尊院門前北中院町15
電話番号:075-882-6982
営業時間:11:00~17:00(ラストオーダー)
定休日:不定休
ホームページ:http://momi-cafe.com/
駐輪場:お店の前(敷地内)

 
田園風景に溶け込む小さな草庵「落柿舎(らくししゃ)」

(MOMICAFE〜落柿舎の移動:約300m/すぐ)

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帰り道に、松尾芭蕉が信頼を寄せていた弟子、向井去来の営んだ草庵「落柿舎」へ寄り道。近くの広場(東へ約20m)に自転車を停めて、中に入ります。

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目の前に田畑が広がり、周囲を山々に囲まれた落柿舎は、どこか懐かしい雰囲気。広いお庭は、季節の草花に飾られています。

松尾芭蕉はこの場所をとても気に入り、嵯峨嵐山の名所巡りをしながら庵に長期滞在したこともあったそう。

う〜ん、その気持ちにも納得。少しずつ暮れていく空の下、名前の由来にもなった柿の木を眺めていると、時間を忘れてしまいそう…。そうこうしていると、レンタサイクルの返却時間が近づいてきました。とはいえ、ここから駅前までは自転車ですぐそこ。疲れ知らずで、さっそうと帰路へとつくことができました。

落柿舎

所要時間:30分
住所:京都市右京区嵯峨小倉山緋明神町20
電話番号:075-881-1953
入園時間:9:00~17:00(1・2月は10:00~16:00)
休観日:12/31、1/1
入園料:300円
ホームページ:http://www.rakushisha.jp
駐輪場:東方向、約20m先の広場に駐輪

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(裏話になりますが…。今回、撮影のためにカメラマンさんが車で同行していましたが、ほとんどのスポットで、自転車の方がはるかに早い到着でした。電動アシスト自転車の旅、すっごくおすすめです!!)

監修:有限会社 京都サイクリングツアープロジェクト

この記事を書いた人:山下 まり子(やました まりこ)


山下 まり子(やました まりこ)


京都に憧れて、大学から上洛した編集ライター。京都で取材をする度に「京都に来れてよかった〜」と喜びを噛みしめている。得意分野は人物インタビュー。お店取材でもついついオーナーさんに深い話を伺いがち。




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