最近は、愛犬と一緒に旅行に出かける人も増えていますよね。今回は、小型犬と出かける京都旅行のモデルコースをご紹介。王道の観光地やグルメなどがたっぷり楽しめる、京都の魅力が詰まった旅行にご案内します。
スムーズに旅を楽しめるよう、できるだけ混雑が少ない平日やオフシーズンを狙ってお出かけくださいね。
<1日目>人気観光地の嵐山&衹園へ
せっかくの京都旅行、やっぱり定番観光地は外せないですよね。そこでまずは、京都屈指の景勝地で知られる嵐山に向かいましょう。京都駅から嵐山までは電車1本で移動できます。キャリーバッグなどに全身を収めることや、手回り品きっぷを購入するなどのルールを守れば、もちろん小型犬が一緒でも大丈夫。詳細についてはJRおでかけネットの【お問い合わせ・ご意見】から「よくある質問」のページを確認してください。
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JR【京都】駅
↓ 嵯峨野線で17分
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JR【嵯峨嵐山】駅
①渡月橋をお散歩
最初の目的地・渡月橋までは、JR嵯峨嵐山駅から歩いて10分ほど。電車で緊張していた愛犬も、のびのび歩けてほっとリラックスできるのではないでしょうか。
平安初期、法輪寺の参拝通路として架けられた渡月橋は、木造の欄干が趣たっぷり。京都らしい風景を眺めながら、のんびり散歩を楽しみましょう。
渡月橋
住所:京都市右京区嵯峨中ノ島町
アクセス:JR「嵯峨嵐山」駅から徒歩10分、嵐電「嵐山」駅から徒歩3分
②愛犬と一緒に人力車
嵐山観光に欠かせないのが人力車。嵐山に本店を構える人力車の「えびす屋」では、小型犬であればなんと一緒に人力車に乗ることができます。安全のため、リードを装着し、膝の上でしっかり抱えてあげてくださいね。乗車できるのは、乗車客1名につき小型犬一匹までです。
高い位置から見る嵐山の景色はもちろん、俥夫さんの楽しいガイドも大きな魅力。写真映えするスポットでは、人力車に乗って記念撮影もしてくれるので、すてきな思い出になりますよ。
えびす屋 京都嵐山総本店
住所:渡月橋北詰など各所で待機
電話:075-864-4444
ホームページ:http://www.ebisuya.com/
※小型犬の同伴OK
③カフェでランチタイム
そろそろ休憩です。もうすぐ創業50周年を迎えるカフェレストラン「赤マンマ」は、玄関前や裏庭のテラス席なら犬も同伴OK。観光に便利な嵐山の中心地でありながら、愛犬と一緒に利用できる店はとても貴重です。
来店する方には、トイレ管理と抜け毛対策だけはお願いしているそうですが、同伴する犬のサイズに制限はなし。犬用のメニューはありませんがお水を用意してくれるそうです。
フレンチとイタリアンを織り交ぜた料理や、ケーキ工房で作られる自家製ケーキなど、きちんと手作りされた料理をいただけるのも人気の理由。写真は、本日の料理にスープやサラダ、焼きたてバゲットが付くおすすめランチ1850円です。ボリュームもたっぷりでうれしいですね。
赤マンマ
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺瀬戸川町26
アクセス:嵐電「嵐山」駅から徒歩5分
電話:075-881-9073
ホームページ:http://akamanma.jp/
※犬同伴OK(利用はテラスのみ 。テントはありますが、完全に防雨できない場合もあります)
休憩してパワーをチャージしたら、次は衹園を目指しましょう。嵐山から衹園までは、嵐電と市バスで移動します。どちらもJRと同様、キャリーバッグなどに全身を収めて乗車しましょう。嵐電では手回り品料金が必要となりますので、詳細は係員に訪ねてくださいね。市バスの利用についてはこちらに詳細が書かれています。
- 嵐電【嵐山】駅
↓ 嵐電嵐山線で24分
- 嵐電【四条大宮】駅
(乗換え)
- 市バス【四条大宮】
↓ 市バス46・201・203・207系統などで約17分
- 市バス【衹園】
④風情たっぷり衹園散策
衹園の魅力といえば、風情ある京都らしい町並み。愛犬と一緒に楽しむ京都観光であれば、ぜひ京情緒たっぷりの町並みをのんびり散歩しましょう。
なかでも、白川沿いに延びる白川南通りは、ぜひ歩いておきたい通り。趣ある石畳が約200m続き、テレビや雑誌でもたびたび紹介されています。
衹園祭の舞台としておなじみの八坂神社も、界隈の散策で外せないスポットです。愛犬を同伴して参拝することは可能ですが、愛犬に境内を歩かせることはできません。キャリーバッグなどに収めるか、抱きかかえてお参りするようにしてください。
神社の境内の先には、枝垂れ桜で有名な円山公園が広がり、ここでは愛犬も一緒に散歩を楽しむことができますよ。
八坂神社
住所:京都市東山区衹園町北側625
アクセス:市バス「衹園」からすぐ
電話:075-561-6155
ホームページ:https://www.yasaka-jinja.or.jp/
※犬は境内を歩かせることができません。同伴する際はキャリーバッグなどに収めてください
⑤純和風の旅館に宿泊
今夜の宿は、五条大橋のそばにある旅館「晴鴨楼(せいこうろう)」です。京都らしい純和風の老舗旅館でありながら、なんと小型犬が同伴利用できる部屋が用意されているのです。老舗旅館で愛犬とぜいたくなひとときが過ごせるなんて、素敵ですね。
こちらの宿、趣あるたたずまいはもちろん、旬の味覚をふんだんに盛り込んだ京料理も自慢の一つです。だしにこだわった月替わりの京懐石は、季節の味わいを存分に楽しむことができます。また、夕食・朝食ともに、お部屋でいただけるので、愛犬が一緒でも安心ですね。
基本的に小型の室内犬のみ同伴宿泊可能で、客室以外の移動はキャリーバッグが必要。部屋に犬を残して外出することはできません。また、フードや食器、トイレシートなど、専用グッズの用意はありませんので、必要なものは持参してくださいね。気になることは、必ず事前に確認しておきましょう。
晴鴨楼
住所:京都市東山区問屋町通五条下ル三丁目西橋町467
アクセス:京阪「清水五条」駅から徒歩2分
電話:075-561-0771
ホームページ:http://www.seikoro.com/
※小型の室内犬のみ同伴OK
<2日目>鴨川や哲学の道を中心とする散歩コース
2日目は、愛犬も歩いて楽しめるように、散歩を中心としたコースをご案内。まずは京阪電車で出町柳へ向かいます。京阪電車もキャリーバッグを利用すればOK。詳細はこちらを確認してください。
①鴨川デルタでピクニック
最初の目的地は、三角州の鴨川デルタ。賀茂川と高野川の合流地点のことで、ここで合流した二つの川が、鴨川となって流れていきます。鴨川デルタは、みんなの憩いの場所。愛犬と一緒に散歩を楽しむ地元の人もたくさんいますよ。
また、鴨川デルタはピクニックスポットとしても人気。お弁当を広げる人もあちこちで見かけます。京都には人気のベーカリーがたくさんありますので、パンを調達してランチを楽しむのもおすすめです。
鴨川デルタ
住所:京都市左京区下鴨宮河町
アクセス:京阪「出町柳」駅、市バス「出町柳駅前」からすぐ
鴨川デルタを満喫したら、続いては、哲学の道沿いにあるカフェを目指しましょう。市バスに乗って移動します。
- 市バス【出町柳駅前】
↓ 市バス7・203系統で約9分
- 市バス【浄土寺】
②哲学の道でカフェタイム
桜や新緑、紅葉と、四季折々の美しい景色に出合える哲学の道。近所に住む人の中には、「毎日の散歩コースがここ」という人もいるほどです。
お目当てのカフェ「riverside cafe GREEN TERRACE」は、この哲学の道の途中にあります。開放感抜群のオープンカフェで、広々としたテラス席は犬も一緒に利用できますよ。散歩途中のカフェタイムにぴったりです。
おすすめはバスク風チーズケーキ600円(ドリンクセット+350円)。スイーツだけでなくランチメニューもありますので、どんなシーンでも活躍してくれそうです。ちなみに、犬用のメニューはないため、愛犬にはおやつなどを持参するのがおすすめです。
riverside cafe GREEN TERRACE
住所:京都市左京区鹿ヶ谷法然院町72
アクセス:市バス「南田町」から徒歩3分
電話:075-751-8008(3・4月は予約受付休止)
ホームページ:http://www.g-terrace.jp/
※犬同伴OK(利用はテラスのみ)
③南禅寺を参拝
カフェで過ごしたあとは、哲学の道をのんびり歩いて、今回の最終目的地である南禅寺へ。南禅寺は境内がとても広く、リードを装着すれば犬も境内を歩いてOKです。境内に入ると、京都三大門の一つに数えられる三門が迎えてくれ、その迫力に圧倒されます。
古代ローマの水道橋を思わせる水路閣も、チェックしておきたいですね。明治時代に造られた疏水橋で、レンガ造りで重厚感たっぷり。フォトジェニックな写真が撮れるスポットとしても人気がありますよ。
南禅寺
住所:京都市左京区南禅寺福地町86
アクセス:地下鉄東西線「蹴上」駅から徒歩10分
電話:075-771-0365
ホームページ:https://www.nanzenji.or.jp/
※犬同伴OK(リードを装着すること)
南禅寺を参拝したら、今回のコースは終了。最寄りの蹴上駅から地下鉄に乗って、ゴールの京都駅へ向かいましょう。
- 地下鉄東西線【蹴上】駅
↓ 地下鉄東西線で7分
- 地下鉄烏丸線【烏丸御池】駅
↓ 地下鉄烏丸線で6分
- 地下鉄烏丸線【京都】駅
「愛犬と一緒に旅行」というと、制限が多く、行きたいところにも行きづらいイメージを抱いてしまいがち。でも、きちんとルールを守れば、小型犬なら公共交通機関はほとんど利用することができますし、寺社をはじめとする人気の観光スポットを訪ねることも可能です。
ただし、犬の同伴がOKのスポットでも、犬に慣れていない子どもや犬が苦手な方、動物アレルギーの方などがいることをお忘れなく。公共交通機関を利用するときはもちろん、観光スポットをめぐるときも、すべての人が気持ちよく過ごせるよう、マナーある行動を心がけましょう。
※取材・編集:JTBパブリッシング
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この記事を書いた人:るるぶ編集部
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全国各地の「見る」「食べる」「遊ぶ」を徹底的にガイドした旅行情報誌『るるぶ』の編集部です。神社仏閣やグルメ、おみやげ、話題のニュースポットなど、京都のお出かけにかかせない情報を幅広く網羅。旅行者はもちろん、地元の方にも役立つ情報を日々チェック!