歴史の舞台となった京都の有名なお寺【観光専門学生レポVol.9】

京都市観光協会と学校法人大和学園京都ホテル観光ブライダル専門学校がコラボ、学生ならではの目線で京都の奥深い魅力を紹介します!

京都は、かつての都であり、日本の政治、経済の中心地でした。歴史上においても、京都が舞台になることも多く、歴史の教科書に出てくるお寺や神社などが数多くあります。ぜひみなさんに訪れてほしいお寺を京都ホテル観光ブライダル専門学校の松尾と武内がご紹介いたします。

蓮華王院本堂(三十三間堂)

京都に観光に来たら、ぜひ訪れていただきたいお寺の一つ「三十三間堂」です。

お寺の正式名は蓮華王院、その本堂が「三十三間堂」と通称されています。平安末期の1165年に、後白河法皇のために、当時栄華を極めていた平清盛が院の御所とした法住寺殿の中に建立したのが始まりで、上皇による「院政」の舞台となった場所です。

堂内には国宝の千手観音坐像、千体千手観音立像や風神、雷神像など、全部で1032体の像が安置されています。特に、整然と並ぶ等身大の1,000体の観音立像は圧巻。大迫力で圧倒されます。124体は平安時代に、その他は鎌倉時代に作られていて、昔の人も同じように見て拝んでいたと思うと、不思議な気持ちになります。

三十三間堂の像の中には自分や会いたい人に似ている像があるとされていますが、人それぞれ見える顔や見方が変わってくるため、見る人によって怖い顔が、優しい顔に見えたりするそうです。

三十三間堂(外観)

堂内には、タッチパネル式の端末が導入されており、全ての像を番号で検索することができます。元々、観音像は番号で第○○番と呼ばれていましたが、これでは参拝された方の思い出に残らないとご住職の呼びかけで、全ての観音様の名前と意味を知ることができるようになりました。

私は難勝像(なんしょうぞう)に心を打たれました。難勝像の名前の意味は、ハードルは絶対付き物だが目標通りに進めばきっと叶うとされると書かれていました。苦しくても今頑張っていたら、叶う。己に負けないことが大切であると教えられた気持ちになりました。ぜひ、この圧倒的な数の観音様の像を拝観してみてはいかがでしょうか。

蓮華王院 三十三間堂
拝観時間:8:30~17:00(11/16~3月は9:00~16:00)16:30受付終了 年中無休
参考HP:https://ja.kyoto.travel/tourism/single02.php?category_id=9&tourism_id=2254

方広寺

先ほどご紹介した三十三間堂のすぐ近くにあるお寺で、豊臣秀吉が大仏を祀るため創建し、その息子・秀頼が納めた梵鐘の銘文が「方広寺鐘銘事件」として大阪冬の陣のきっかけの一つになったことでも知られています。この巨大な梵鐘は現在も見ることができます。前述のとおり、この方広寺にはかつて奈良の東大寺よりも大きい大仏があったそうです。しかし、現在は、焼失しており、大仏殿も含め残っておらず、その跡地は現在公園になっています。

方広寺(梵鐘)

方広寺
拝観時間:9:00~16:00
電話番号:075-561-7676

欣浄寺(ごんじょうじ)

大仏と言えば、京都ではあまり知られたスポットはありませんが、「伏見の大仏」と呼ばれる大仏が「欣浄寺」にあります。曹洞宗の開祖・道元が宋から帰ったのちに、この地で教化に努め創建されました。お寺のご本尊である毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)、通称「伏見の大仏」と呼ばれています。木造では高さ日本最大級と言われる大仏が安置されており、その高さは約5.3メートル。実際に見ると、想像の何倍も大きくて、その存在感は圧倒的です。

欣浄寺(大仏像)

また、小野小町との悲恋の逸話「百夜通」で有名な「深草の少将」の邸宅跡地とも言われています。大仏建立の謂れは諸説あり、歴史に思いを馳せながらお参りしてみてはいかがでしょうか。通常はお堂に鍵がかかっていますが、事前にお寺に連絡をして拝観することができます。

欣浄寺
拝観時間:10:00~16:30
電話番号:075-642-2147
参考HP:https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=7&tourism_id=294

本能寺

日本の歴史で必ず学ぶ「本能寺の変」。明智光秀の裏切りによって、織田信長が自害に追い込まれたとされています。その「本能寺」は、京都市内の中心地に現在もあります。本能寺の変の際に火災になったこともあり、現在は当時の場所と異なる場所にあります。本能寺の境内には大賓殿宝物館があり、貴重な展示物も多くあります。展示物のひとつの香炉「三足の蛙」は、本能寺の変の前夜に突然鳴き出し異変を知らせたと言われる伝説が残っています。

本能寺(三足の蛙)

また、境内には織田信長の刀を納めて建てたと言われるお墓「信長公廟」もあります。ちなみに、「本能寺」の「能」ですが、お寺で実際に使われている文字は「能」ではありません。なぜなら、本能寺は、本能寺の変も含め、過去5回は火事になっており、そのため、ヒ(火)を嫌い、ヒが入っている能の字を変更しているそうです。

どのような文字になっているかはぜひ、本能寺に行って確認してみてください。市内中心部に位置していて、アクセスもよく立ち寄りやすい場所にあります。

法華宗大本山 本能寺
拝観時間:9:00~17:00
公式HP:https://www.kyoto-honnouji.jp/index.html

 

京都には、歴史の舞台になった場所がまだまだたくさんあります。京都の地図を見ながら歴史の舞台に思いを馳せてめぐるのも京都観光の醍醐味かもしれません。ぜひ歴史の街・京都を楽しんでください。

記事を書いた人:学校法人大和学園 京都ホテル観光ブライダル専門学校旅行学科2年生

学校法人大和学園

私たちは、京都で唯一の「ホテル・観光・ブライダル」の専門学校である京都ホテル観光ブライダル専門学校旅行学科の学生です。旅行や観光などについて学び、学生自身が旅行企画から販売、添乗を行う旅行会社「KYOKANトラベル」を運営しています。日々、インスタグラムやブログにて観光情報を発信中です

京都ホテル観光ブライダル専門学校HP

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