清水寺への一般的なルート
京都駅からスタートする場合、
①京都市バス86系統や206系統に乗り「五条坂」バス停で下車する
②JR奈良線で東福寺駅まで行き、京阪電車に乗り換えて「清水五条(きよみずごじょう)」駅で下車して徒歩で向かう、の2つが代表的なルートです。
世界遺産の一つである清水寺やその周辺は人気のため、バスが混みやすいのが困りもの。特に多くの人が利用する206系統は本数が多いものの、車内が混みやすい上に渋滞で予定通りの時間にバスが来ない、後続のバスと連なって来ることもしばしばです。
そこで、別ルートで清水寺へと向かうコースをご提案します。皆が同じルートで行くと混みあいますが、各々がルートを分散すると結果的に京都の混雑回避につながります。
清水寺への別ルート案内
今回ご紹介する別ルートは『京都駅から地下鉄で九条駅に向かい、市バス「地下鉄九条駅前(大石橋)」バス停から乗って「五条坂」バス停で降り、徒歩で向かう』という裏技です。この裏技は清水寺から京都駅に戻る時も有効です。特に夕方の清水寺→京都駅のバスは、車内が混雑しやすいので、「五条坂」→「地下鉄九条駅前(大石橋)」までバスに乗り、九条駅から地下鉄に乗車もしくは徒歩で京都駅に向かうとバス車内での密が避けられます。
地下鉄とバスが1日乗り放題になる便利でお得なチケットもあるのでぜひご利用ください!
発売価格:大人1,100円 小児550円
発売場所:市バス・地下鉄案内所、定期券発売所、地下鉄各駅、京都総合観光案内所(京なび)ほか
京都駅から地下鉄に乗る【京都駅→地下鉄烏丸線・九条駅】
京都駅の地下には地下鉄京都駅の改札口が4か所あるので、お近くの改札に入りましょう。
関連記事:京都駅からスムーズに目的地へGO!京都駅構内で迷わない6つのコツ - 京都観光Naviぷらす
1番線から地下鉄「烏丸(からすま)線」の列車「竹田行き」「新田辺行き」「近鉄奈良行き」に乗車し、1駅目の九条駅で下車します。1駅なので歩いていくことも可能です。
電車の場合、所要時間は約2分で金額は220円(大人)です。歩いていくと約10分程度です。
市バスに乗り換えて五条坂へ【「地下鉄九条駅前(大石橋)」バス停→「五条坂」バス停】
清水寺方面のバス停に近いのは1番出口です。地上に出てください。
地下鉄九条駅前(大石橋)バス停「Gのりば」に向かいます。この周辺にはバス停が多いので間違えないように気をつけましょう。九条駅の1番出口から出て左に向かい、角を曲がると「Gのりば」があります。
202系統、207系統、58系統(土曜・休日のみ運行)のどれかに乗車して「五条坂」バス停で下車してください。
「五条坂」バス停から歩いて清水寺へ【「五条坂」バス停→徒歩】
東大路通(ひがしおおじどおり)にある「五条坂」バス停で下車します。このあたりは道幅が狭く、混んでいることも多いので乗り降りの際は注意しましょう。
◎ワンポイント
「五条坂」の2つ手前の「東山七条」を越えたあたりから、道路(東大路通)が渋滞しやすいです。渋滞が発生していたら「五条坂」の1つ手前の「馬町」バス停で降りるのも賢い方法。信号待ちが長い「東山五条」の交差点渋滞を避けることができます。「馬町」から「五条坂」までは徒歩5分ほどです。
バスを降りたら京都陶磁器会館がある側へ横断歩道を渡ります。清水寺への案内標識があるのでチェックしながら進んでください。横断歩道をわたると坂道があり「五条坂」の看板が出ていますので、坂道を上りましょう。細い道なので気をつけてください。
◎ワンポイント
五条坂をまっすぐ歩くと、三叉路(さんさろ)が現れます。まっすぐ進むとみやげもの屋などが多く立ち並ぶ「清水坂」へ行ってしまいます。ここは観光名所「産寧坂」などから来た観光客とも合流し、大変混雑するエリアです。
そこで、おすすめの裏道をご紹介!右側の道は「茶わん坂」と呼ばれる道で陶器屋さんが軒を並べています。そこを直進すると比較的混雑を避けて清水寺へ行くことが可能ですので行ってみましょう!
茶わん坂をまっすぐ登ると、清水寺の境内に繋がる階段があります。階段をあがると左手に赤い仁王門と三重塔が見えてきました!それでは清水寺詣をぜひ楽しんでください。
京都駅への帰り道のご案内
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京都駅に戻る時は、58系統の全便、202・207系統の一部に乗ると「五条坂」から京都駅の八条口(駅南側入口)まで直通で向かうことができます。
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清水寺から地下鉄東山駅まで徒歩で約30分。この区間には、高台寺・祇園・知恩院・青蓮院などステキな観光スポットがたくさんあります!散策しながら東山駅まで向かい、地下鉄で京都駅に戻るのもオススメです
<参考記事>
市バス寄り道スポット
「地下鉄九条駅前(大石橋)」バス停から202系統、207系統、58系統(土曜・休日のみ運行)のどれかに乗車すると「五条坂」バス停に向かえますが、その途中の停留所にも観光名所がたくさんあります。行き帰りのどちらにでも立ち寄りやすいスポットをご紹介します!
1.東福寺
「東福寺」バス停下車約15分
臨済宗東福寺派の本山。室町時代の三門や浴室、東司など貴重な建築が残る大寺院です。境内の通天橋は紅葉の名所として有名です。境内には特色のある塔頭寺院も多くあります。
2.泉涌寺(せんにゅうじ)
「泉涌寺道」バス停下車約15分
真言宗泉涌寺派の総本山。皇室との関係が深い寺院です。国内最大の涅槃図をもち、美人祈願で有名な「楊貴妃(ようきひ)観音」でも有名です。
3.智積院(ちしゃくいん)
「東山七条」バス停下車すぐ
真言宗智山派の総本山。江戸初期を代表する池泉廻遊式庭園や、桃山時代の障壁画「桜図」「楓図」(それぞれ国宝)が有名です。
4.三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)
「東山七条」バス停下車約5分
正式名は蓮華王院(れんげおういん)で、三十三間堂は通称名です。奥行22メートル、南北120メートルの長大なお堂は、木造建築では世界的にもたぐいまれな長さ。堂内には千体千手観音立像や、3メートル以上ある千手観音座像、二十八部衆像など美術的にも価値の高い仏像が並び本堂も内部の仏像も全てが国宝という未曽有の空間が広がります。正月恒例の行事「通し矢」に因む「大的大会」でも有名です。
5.京都国立博物館
「東山七条」バス停下車約5分
京都ゆかりの文化財が展示、保存、研究されている博物館です。片山東熊の設計による「旧帝国京都博物館本館」(明治古都館)は明治時代の重要文化財建造物。2014年にオープンした平成知新館では展示を鑑賞することができます。庭にはロダン作の「考える人」像があります。
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記事を書いた人:Kyoto Love.Kyoto
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