【京都を楽しむ自転車旅】京都の古い町並みを行く北山編

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京都らしい風情とともに美しい自然が味わえる北山エリア。山麓の静かな街並みは自転車で走っていても気持ちが良く、また自転車移動が便利な立地です。今回は、北山駅からスタートして、上賀茂神社周辺や大徳寺周辺などを周遊。さらには、職人の街・西陣エリアにも足を伸ばしました。サクッと移動できる自転車だからこそ回れる贅沢なプランで、地元民から支持を集める、京都の魅力がたっぷり詰まったスポットを巡りましょう。

紹介スポットMAP     所要時間:約5時間

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※自転車を駐輪の際は、寺社・施設・店舗等が案内する場所に停めていただくか、付近の有料駐輪場(https://kyoto-bicycle.com/parking)をご利用ください。近隣の方の迷惑になる場所には決して駐輪しないようにお願いします。

まずは駅併設のレンタサイクルへ

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今回は、地下鉄烏丸線北山駅にある「るぽるぽ北山駅自転車駐車場」で自転車をレンタル。駅直結なのでアクセス抜群!自転車は6台のみなので、週末や観光シーズンは特に予約でいっぱいになることも多いのだとか。事前に予約してから行くのがベターです。簡単な手続きを済ませ、早速出発します。

るぽるぽ北山駅自転車駐車場

住所:京都市左京区下鴨半木町1-23
電話番号:075-711-9690
営業時間:9:00~17:00(返却は20:00まで)
定休日:無休
料金:一時利用1,000円
ホームページ:https://www.kyotopublic.or.jp/parking/pages/rentacycle

神聖な空気に満ちた世界遺産の「上賀茂神社」

(北山駅~上賀茂神社の移動:約2km/約10分)

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京都の住宅街を抜けて、上賀茂神社に到着。「葵祭」でも知られる上賀茂神社は京都で最も古い神社のひとつとされ、高い格式を誇ります。あらゆる災難を除けるという、厄除けの神様としても有名。ここはひとつ、ご利益に授かりたいところ。

広大な境内は一の鳥居から二の鳥居までに長い参詣道があり、両脇には芝生が広がります。境内は自転車禁止なので、駐輪場に停めてから鳥居をくぐりましょう。

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ニの鳥居をくぐると、目の前には立砂(たてすな)と呼ばれる大きな盛り砂が! これは祭神の賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)が降臨したと伝えられる、本殿の背後に立つ神山(こうやま)を模したもの。立砂は鬼門や裏鬼門に砂をまいて清める「清め砂」の起源とされるそう。神社のパワーがひしひしと伝わってきます。

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朱塗りが美しい楼門が境内に映えます。楼門の奥には国宝の本殿がありますが、通常は非公開なので見ることができません。本殿の手前にある中門の前で、お参りをしましょう。

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境内には「ならの小川」が流れ、何とも爽やか。小川の周囲には平安時代末期の庭園をまねた「渉渓園(しょうけいえん)」が広がります。参拝の後はここでひと息ついてはどうでしょう。

上賀茂神社

所要時間:45分
住所:京都市北区上賀茂本山339
電話番号:075-781-0011
参拝時間:二ノ鳥居5:30〜17:00、楼門8:00〜16:45
休観日:無休
拝観料:拝観自由
ホームページ:https://www.kamigamojinja.jp/
駐輪場:専用駐輪場あり

「葵家やきもち総本舗」で名物の門前菓子を

(上賀茂神社~店の移動:すぐ)

上賀茂神社の参拝者がお土産を買いに訪れるのが「葵家やきもち総本舗」。門前に店を構える、上賀茂神社御用達の老舗和菓子店です(現在は仮店舗で営業しています)。

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名物はこのやきもち。滋賀県江州産の良質な米を使ったきめの細かいお餅の中に、丁寧に炊き上げた北海道産の大粒小豆が包まれています。おいしそうなやきもちに我慢できず、早速店内でいただくことに。伸びの良いお餅と上品な甘さの餡が口の中で合わさり、たまりません! サイズも小ぶりで、いくつでも食べられそう。やきもちは白餅とよもぎ餅の2種類から選べます。

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やきもちのほか、おはぎなども販売しています。やきもちと違い、おはぎは少し大きめのサイズ。せっかくなので、両方お土産に購入しました。家に帰って食べ比べるのが楽しみです。

葵家やきもち総本舗

所要時間:15分
住所:京都市北区上賀茂本山339
電話番号:075-781-1594
営業時間:9:00~17:00
定休日:年中無休
ホームページ:https://www.aoiya.jp/
駐輪場:お店の前(敷地内)

風情ある「社家町」を通り抜けよう

(葵家やきもち総本舗~社家町の移動:約200m/すぐ)

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上賀茂神社を訪れたら、神社の南側一帯に広がる「社家町(しゃけまち)」も必見。社家町とは神職の住宅が集まる町のことで、ここは室町時代に形成されたといわれています。これほど広い範囲で社家の町並みが残されているのは全国でも類を見ないという、貴重な景観なのです。

明神川と呼ばれる小川に沿って社家邸宅の門や土塀、小橋が連なる風景は情緒たっぷり。この地のシンボルである古木のクスノキが、社家町を見守るように立っていました。

 

玉の輿になれる!?「今宮神社」で参拝

(社家町~今宮神社の移動:約2.4km/約15分)

次に訪れたのが、今宮神社。自転車で走っていたら、目の前に鮮やかな朱色の楼門が見えてきました!

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今宮神社は平安時代以前に起源をもつ、由緒ある神社。参道の両脇には名物のあぶり餅屋さんが並び、香ばしい匂いを漂わせています。

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境内には本殿を始め、優美な雰囲気の社殿が立ち並びます。今宮神社は徳川綱吉の生母・桂昌院の氏神社。西陣の八百屋にお玉として生まれた桂昌院が側室となり将軍の生母となったことから、「玉の輿」の言葉が生まれたという話もあり、良縁開運のご利益が信じられています。自然が美しい境内では初夏は新緑、秋は紅葉を楽しむこともできますよ。

今宮神社

所要時間:30分
住所:京都市北区紫野今宮町21
電話番号:075-491-0082
休観日:無休
拝観料:拝観自由
ホームページ:http://www.imamiyajinja.org/
駐輪場:付近の有料駐輪場を利用(https://kyoto-bicycle.com/parking

「京都 おはりばこ 」で可憐なつまみ細工の虜に

(今宮神社~京都 おはりばこの移動:約1km/約5分)

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続いて「京都 おはりばこ」にやって来ました。こちらは、つまみ細工のかんざしや和小物の専門店。職人さんがひとつずつ丁寧に手作りした品を販売しています。デザインもすべてオリジナルなのだそう。もとは西陣の糸問屋であったという店の歴史や技術を感じられる、クオリティの高い商品が並びます。

七五三や結婚式などのハレの日に使う髪飾りから日常使いできるアクセサリーまで、どれも美しく繊細で、上品な雰囲気に魅了されます。

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桜や菜の花のピンブローチ、梅やモミジのイヤリングなど、四季の花が表現されたアクセサリーは値段もお手頃。プレゼントに贈っても喜ばれること間違いなしです。

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庭の奥の建物ではつまみ細工の体験教室も行っているので、時間があればそちらもおすすめ。こんな素敵な雰囲気を感じながら、京都らしい思い出を作ってみてはいかがでしょうか。小さな布と糊のみで作る繊細な作業を体験すれば、職人さんの技術のすごさをより実感できるかもしれません。

京都 おはりばこ

所要時間:30分
住所:京都市北区紫野下門前町25
電話番号:075-495-0119
営業時間:10:00〜17:00
定休日:水曜日
ホームページ:https://www.oharibako.com/
駐輪場:駐車場の空きスペースに駐輪

京都で愛される味「中華のサカイ本店」

京都 おはりばこ~中華のサカイの移動:約600m/すぐ)

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お腹を空かして訪れたのはこちら、大宮商店街の人気店「中華のサカイ本店」。創業約80年で、現在は2代目と3代目の店主親子が店を引き継いでいます。

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中華のサカイに来たらやっぱりこれは外せない、冷麺! 言わずと知れた人気ナンバーワンメニューで、年中提供されています。太めのもちもち麺に、辛子が絶妙に利いたまろやかなタレがマッチ。具材がシンプルな分、麺とタレの味がしっかりと感じられます。夏でも冬でもつるりと食べられるひと皿です。

メニューを見ていると、オムライスやクリームソーダなど、中華料理店とは思えない料理もちらほら。店主の土田さんに話をうかがうと創業当初は「喫茶サカイ」を名乗り、洋食のメニューを置いていた時代もあったのだとか! 常連さんの要望を受けて人気メニューを残した結果、このようなラインナップになったそう。オムライスはツウのなかでは密かに人気の一品。早速注文してみます。

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オムライスはひと口食べればホッとする、素朴なおいしさです。こちらも具材はシンプルですがご飯と卵、ケチャップの存在感がバランスよく、しっとりと混ざり合います。評判なのも納得の味!お客さんのために創業時の味を今も守る店主ご夫妻の様子に、地元の方にいかに愛されている店かが伝わってきました。

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※取材のため、マスクを外して撮影しました。

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中華のサカイ 本店

所要時間:60分
住所:京都市北区紫野上門前町92
電話番号:075-492-5004
営業時間:11:00~16:00、17:00~21:00(宴会は21:00まで)
定休日:月曜日(祭日を除く)
ホームページ:http://www.reimen.jp/
駐輪場:専用駐車場の空きスペースに駐輪

内部の意匠に目を見張る「船岡温泉」で疲れを癒す

(中華のサカイ~船岡温泉の移動:約1.2km/約10分)

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最後に訪れたのは、小さな商店が点在する鞍馬口通沿いで、歴史を感じる唐破風屋根がひときわ目を引くこちらの銭湯。玄関横の立派な枝ぶりの松、巨大な貴船石の石垣に風格が漂います。聞けば、船岡温泉は1923年(大正12年)に料理旅館として誕生したそう。昭和初期には日本で初めて電気風呂を導入し、戦後に本格的に銭湯として営業するようになったのだとか。

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中に入ると、脱衣所の意匠にびっくり! 脱衣所の周りを葵祭の行列や上賀茂神社の賀茂競馬、今宮神社の祭をモチーフにした透かし彫りの欄間がぐるりと囲んでいます。天井を見上げると、漆塗りの格天井の中央に牛若丸と鞍馬天狗の鮮やかな彫刻が。いずれも、もはや芸術作品としての価値を感じる見事な装飾です。

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いよいよお風呂へ!なんと浴場へとつながる廊下は橋の上にあり、ニシキゴイの泳ぐ池に架かかっていました。どこまでも驚きが待っている銭湯です。洗面所は脱衣所でも見られたマジョリカタイルに覆われ、女性好みのレトロな雰囲気でした。

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銭湯にしては珍しく檜風呂があるのも嬉しいサプライズ。しかも露天風呂になっており、温泉旅館のような気分を味わえます。内風呂は広々として種類も多く、使いやすい空間。湯船とともに豪華な装飾もたっぷり楽しみ、銭湯を後にしました。

お風呂で温まった体で北山駅に戻って、自転車を返却。楽しい1日の余韻に浸りながら、帰路につきました。

船岡温泉

所要時間:60分
住所:京都市北区紫野南舟岡町82-1
電話番号:075-441-3735
営業時間:15:00~25:00(日曜日は8:00~25:00)
定休日:無休
料金:大人450円、小学生150円、未就学児・乳幼児60円
ホームページ:http://funaokaonsen.net/
駐輪場:施設の前(敷地内)または付近の有料駐輪場を利用(https://kyoto-bicycle.com/parking

監修:有限会社 京都サイクリングツアープロジェクト

この記事を書いた人:板倉 詠子(いたくら えいこ)


板倉 詠子(いたくら えいこ)


京都在住のライター。京都のタウン誌や旅雑誌を中心に執筆する。京都に限らず、日本各地の食や文化の魅力を伝えたい。グルメ探訪(酒含む)や旅行はライフワークでもある。




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