平安京さんぽ ~千年の都を体感しよう!~【観光専門学生レポvol.7】

京都市観光協会と学校法人大和学園京都ホテル観光ブライダル専門学校がコラボ、学生ならではの目線で京都の奥深い魅力を紹介します!

京都には、かつての都「平安京」がありました。遷都から約1200年以上経過していますが、現代においても京都市内の様々な場所で平安京を感じることが出来ます。

現在はバスや電車など交通機関が発達していますが、昔の人々と同じように歩いてみると新しい発見があるかもしれません。そこで京都ホテル観光ブライダル専門学校旅行学科の渡邊と山口が、平安時代に思いを馳せながら実際に歩いて体感してみました。

地図製作:サンケイデザイン株式会社

平安京は碁盤の目のように道が東西南北に走っていました。平安京の中央を南北に通るメインストリートを朱雀大路と言いましたが、現在の京都では朱雀大路という名の道は残っておらず、旧千本通と千本通という道が朱雀大路に沿うような形で走っています。今回は、平安京の入り口、羅城門の遺址のある旧千本通から北へ、そして千本通を上り、政治の中心であった大極殿の址地まで歩いてみます。

羅城門(らじょうもん)跡

まずは、東寺から徒歩約5分の場所にある平安京の正門であった羅城門跡からスタート。現在は石碑でその場所を確認できます。かつては、多くの人で賑わっていたであろうこの場所も、昔大きな門があったの?と言いたくなるような、静かな雰囲気の場所になっています。

羅城門(らじょうもん)跡

施設名:羅城門跡
参考HP:https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=8&tourism_id=906

羅城門の左右には平安京の東側を守る東寺と西側を守る西寺があったとされています。東寺は現在も残っており、五重塔があることでも有名な世界遺産のお寺ですが、西寺は現存しておらず、こちらも公園の中に石碑が立っているのみです。

朱雀門跡

羅城門跡から千本通を北へ進み、平安京の大極殿址地を目指します。この千本通は、かつては都のメインストリートであった「朱雀大路」とおおむね同じ場所にあたります。

平安京の頃の朱雀大路は道幅が84メートルもあったそうですが、今では道が細くなっており、一方通行になっているほど道が狭い所もあるので、気をつけて歩いてください。

途中、JR丹波口駅の近くには、江戸時代の花街の雰囲気を残す歌舞練場跡や島原遊郭跡があり、往時の華やかさを感じることができます。さらに北へ進み、羅城門址から歩くこと1時間とちょっとでJR二条駅に到着しました。ここ、JR二条駅のロータリーには朱雀門跡の看板があります。

朱雀門跡

朱雀門の北側は、天皇の生活の場である内裏や政治が行われた平安宮になります。時代が時代なら一般庶民には入りにくい場所であったのではないでしょうか。昔の人も、羅城門から約1時間、朱雀門まで平安京をどんな気持ちで歩いていたのか、想像するだけでもタイムスリップしたような不思議な気持ちになります。

 

施設名:朱雀門跡
参考HP: https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=8&tourism_id=879

大極殿跡

JR二条駅からさらに北に約10分歩くと千本丸太町に到着します。こちらの十字路の近くの公園内に、天皇が政治を司った大極殿(だいごくでん)跡があります。

大極殿跡

今ではこの公園は、地域の子供たちをはじめ、住民の憩いの場になっているようです。平安京の時代には、なかなか入ることが出来なかった場所であろうことを考えると時代の流れを感じます。今回の朱雀大路を歩くコースはここでゴールです。

施設名:大極殿跡
参考HP:https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=8&tourism_id=882 

京都市平安京創生館

大極殿跡地の近くに「京都市平安京創生館」があります。こちらには、縮尺1/1000の平安京復元模型(10m×11m)や平安京イメージマップが展示されており、平安京について詳しく知ることができます。模型やマップを見ながら実際に歩いてきた道のりを復元模型やイメージマップと重ね合わせ、在りし日の平安京を歩いたかのような気分に浸りました。

京都市平安京創生館

施設名:京都市平安京創生館
開館時間:10:00~17:00(入場は16:50まで)
定休日:火曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始
公式HP:https://heiankyosouseikan.asny.ne.jp
「古典の日記念 京都市平安京創生館」展示及び京都アスニー(京都市生涯学習総合センター)協力

電車やバスでの観光や定番の観光地、美しい景色などを見に行くのもいいですが、かつての平安京を実際に歩いてみて、今の京都と比べながら歴史を肌で感じるのもおすすめです。歩くことでしか見つけられる京都の魅力があるかもしれません。

羅城門跡から大極殿跡まで約6キロ、徒歩で約1時間20分ほど、悠久の歴史に思いをはせながら歩いてみてはいかがでしょうか?

記事を書いた人:学校法人大和学園 京都ホテル観光ブライダル専門学校旅行学科2年生

学校法人大和学園

私たちは、京都で唯一の「ホテル・観光・ブライダル」の専門学校である京都ホテル観光ブライダル専門学校旅行学科の学生です。旅行や観光などについて学び、学生自身が旅行企画から販売、添乗を行う旅行会社「KYOKANトラベル」を運営しています。日々、インスタグラムやブログにて観光情報を発信中です

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