旅を満喫する上において、重要な「泊まる場所」。お部屋や食事といった宿泊施設そのものの魅力に加えて、目的地へのアクセスの良さなども、快適な旅を楽しむ上で欠かせない要素と言えます。そして京都には、東山や祇園、京都御所、嵐山など魅力あふれるエリアがあり、同様に様々な宿泊施設があります。
前編となる今回は、まずは基本的な京都の巡り方と、それぞれのエリアの特徴について詳しくまとめました。京都観光の際の参考にしてください。
京都の移動手段や交通事情をチェック
京都の神社仏閣や観光地をめぐるにあたって確認しておきたいのが交通事情です。京都市の中心部はざっくり20km四方。片道1時間あれば比較的どこでも行くことができます。
京都駅から金閣寺方面に向かう205系統や、清水寺方面の206系統は便利な一方、時期によって、かなりの混雑が予想されるので注意が必要。南北や東西への移動は電車(地下鉄やJR、阪急電車、京阪電車など)地下鉄がおすすめです。
春や秋など気候のいい季節には、サイクリングも気持ちいいですよ。
https://plus.kyoto.travel/entry/kiyomizudera-from-kyotostation
https://plus.kyoto.travel/entry/kinkakuji-from-kyotostation_3
その他、各観光地への交通案内はこちらのサイトをご覧ください
▽観光Navi 交通案内
https://ja.kyoto.travel/feature/traffic.php
立地から探す!宿泊施設の選び方
ここからは、京都の各エリアの特徴とアクセスの良い観光地についてご紹介していきます。
① 京都駅周辺エリア
言わずと知れた京都の玄関口。近くには、東寺をはじめ東本願寺や西本願寺などの名刹があります。JRを活用すれば伏見稲荷大社や東福寺、嵐山へのアクセスが良いのも魅力的なポイント。手荷物預かり所やコインロッカーが多く、荷物をすぐに預けやすいのも便利ですね。
京都駅周辺は大規模ホテルやビジネスホテルが多いので、人気なシーズンでも比較的空室を見つけやすいといったメリットもあります。
② 四条河原町~四条烏丸周辺エリア
四条烏丸はビジネス街、四条河原町は繁華街。地下鉄烏丸線で京都駅からのアクセスも便利です。四条河原町からは八坂神社や祇園にも歩いて行くことができますし、錦市場も近くにあります。朝、鴨川を散歩するのも気持ちが良いですよ。
旅館やゲストハウス、デザイナーズホテルなど様々な種類の宿泊施設があります。グルメ、ショッピングを楽しみたい方におすすめのエリアです。
③祇園・東山エリア
清水寺や八坂神社、高台寺など名刹が集まり、京都らしい趣のあるエリアです。老舗の料亭やお土産屋さんも数多くあります。
宿泊施設の特徴としては、老舗の旅館や外資系高級ホテルが多く、ゆったり京都らしい時間を過ごしたい、上質で特別な時間を過ごしたい方におすすめです。
④京都御所・二条城エリア
二条城や、京都御所、北野天満宮など魅力的なスポットがたくさんありながら、比較的落ち着いたエリア。地元住民の暮らしに溶け込むようなホテルやゲストハウスがあります。御所を散歩したり、隠れ家的カフェでとっておきのモーニングを楽しんだりするのも素敵ですね。
地下鉄東西線やJR嵯峨野線が通っているので、東西南北の移動が便利で、北野天満宮からは嵐電で嵐山へいくこともできます。
⑤大原・鞍馬・貴船エリア
京都の奥座敷として、自然のなかにある名刹や、温泉や食事を楽しめるエリアです。貴船神社や鞍馬寺などがあり、夏には川床、秋には紅葉も楽しめます。
三千院のある大原は、温泉がある民宿や旅館もあるので、心身ともにリフレッシュできそうですね。京都駅から1時間ほどかかりますが、人里離れてゆったりと過ごしたい方におすすめの地域です。
⑥嵯峨・嵐山・高雄エリア
竹林の小道、渡月橋、天龍寺などの名刹もある景勝地・嵐山。JRや嵐電で市街地へのアクセスも良好です。上質なホテルや老舗の温泉旅館があります。飲食店は、早めの時間に閉まることが多いので気をつけたいところですが、早朝に人の少ない絶景を楽しめるのは魅力ですね。
高雄は川床料理も美味しく、しっとりとした雰囲気で過ごせるスポットです。また、紅葉の名所三尾(高尾・槙尾・栂尾)のひとつで、神護寺などの名刹もあります。
注意するポイント
国内外から様々な観光客が訪れる京都。ここからは、宿泊・観光をするにあたって気をつけたいポイントを簡単にご紹介します。
① 宿泊施設の予約タイミング
ハイシーズン(桜、紅葉、祇園祭)はどの宿泊施設も混み合うため、早めの予約がおすすめです。また、大学受験シーズンや京都マラソン(2月中旬)が実施される日はリーズナブルな宿が埋まりがちです。シーズンの前後や平日だと比較的お部屋を見つけやすいですよ。
②荷物
京都駅から宿泊施設まで荷物を運んでくれるサービスや、手荷物を預かってもらえる場所がたくさんあります。大きな荷物を預け、手ぶらで観光しましょう。また、宿泊施設には、荷物の配送サービスがあるので、そちらも合わせてチェックしてみてください。
▽詳しくはこちら 【京都市公式】手ぶら観光のススメ
https://hands-free.kyoto.travel/?lang=ja
③持ち物
一部の宿泊施設(ゲストハウスや住宅の一室に宿泊する民泊など)には寝巻がない場合もあるので要持参となります、宿によってはエコに配慮して歯ブラシなどアメニティの持参が必要なところも。※アメニティ持参の方に特典のあるお宿もあり
④騒音
ゲストハウスや民泊など、特に住宅地に近いエリアは近隣への配慮(夜間の騒音・ゴミのポイ捨て、喫煙マナー出し)が必要となります。
目的にあった宿泊施設を見つけて、素敵な京都旅をお楽しみください。
続く、後編では、ホテルの種類(旅館、高級ホテル、ビジネスホテル、ゲストハウスなど)についてご紹介していますので、そちらも合わせてチェックしてみてくださいね。
▽後編はこちら
【京都観光の予習】宿泊施設の選び方・後編〜京都で泊まれる宿の種類と魅力〜
https://plus.kyoto.travel/entry/hotel_selection2
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記事を書いた人:立岡美佐子
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東京から京都に引っ越してきた、編集者。
普段は『TRANSIT』や『FRaU』など雑誌やメディアづくりに関わったり、企業や個人のWEBサイトを制作していますが、それは表の顔。裏では人を軸に京都を深ぼるイベント「ひみつの京都案内」を運営しています。東京の大学在学中も京都が好きで、同志社大学に国内留学していました(専攻は歴史学)。趣味は、合気道と食べ歩き。
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