「第56回 京の冬の旅」非公開文化財特別公開の見どころをチェック!

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報恩寺『鳴虎図』

いよいよ2022年。冬の京都観光に欠かせない「京の冬の旅」キャンペーンがスタートします。「京の冬の旅」は、文化財や伝統文化をはじめとする、京都の魅力を伝える冬のキャンペーンで、非公開文化財特別公開をはじめ様々なイベントが行われます。第56回を迎える2022年「京の冬の旅」非公開文化財特別公開では、「建築の美」と「茶人ゆかりの禅寺」をテーマに、京都市内の寺院など14カ所で特別公開が実施されます。

今回は、「京の冬の旅」8年ぶりの公開となる報恩寺と、大名茶人・織田有楽斎(うらくさい)ゆかりの建仁寺 正伝永源院をご紹介します。寅年であることを記念して特別公開される報恩寺『鳴虎図』をはじめ、どちらも見どころたっぷりです。

1.12年に一度!「鳴虎図」が特別公開される報恩寺

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まずご紹介するのは、報恩寺。室町時代に一条高倉で開創したと伝わり、かつては法園寺や法音寺という名前だったそうです。文亀元年(1501年)に再興されると、浄土宗報恩寺と改められ、天正13年(1585年)には秀吉によって現在の場所に移されました。

こちらのお寺、報恩寺という名前ですが、「鳴虎(なきとら)」の通称で知られています。その理由は、中国伝来の掛け軸『鳴虎図』。不思議な逸話が残されている掛け軸だそうですが…….。それでは、「京の冬の旅」で公開される貴重な文化財をみていきましょう。

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『鳴虎図』

こちらの掛け軸『鳴虎図』は、明の画人・陶佾(とういつ)によって描かれたもの。虎が谷川の水を飲んでいる様子が描かれています。リアルな毛並みや立体感のある姿が特徴で、見る方向によって体の長さが変わるのだとか。そう聞くと、いろんな角度から見てみたくなります。

そんな不思議な掛け軸を気に入ったのが、かの豊臣秀吉。報恩寺をたびたび訪れ、この掛け軸を見ていた秀吉が「聚楽第で鑑賞したい」と持ち帰ったところ、夜になって掛け軸の虎が鳴き始めたのだとか。その鳴き声で安眠できなかった秀吉は、翌日には寺に返すように命じたといいます。それ以来、掛け軸は「鳴虎」として有名になり、寺も「鳴虎」と称されるようになったそうです。

確かに、今にも鳴き声が聞こえてきそうな迫力。繊細に描かれた毛並みや躍動感ある体つきなど、リアルな姿に思わず見入ってしまいます。

寺の代名詞でもあるこの『鳴虎図』ですが、通常は原本が公開されるのは寅年の1月1~3日に行われる寺宝展のみ。つまり、12年間のうち3日間限定という大変貴重なものです。

寅年である2022年の1月1~3日にももちろん公開されますが、2022年はさらに「京の冬の旅」【1期】の期間(1月8~16日)にも特別公開されます。また、【2期】の期間(1月17日~3月18日)には複製画が特別展示されます。

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大黒天像

【2期】の期間(1月17日~3月18日)には、こちらの「大黒天像」(重要文化財)も特別展示。普段は京都国立博物館に寄託されている文化財で、お寺で公開されるのは今回が初めてとなります。

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『織田信長像』『豊臣秀吉像』

さらに、織田信長や豊臣秀吉の肖像画などの寺宝も特別展示されます。ちなみに秀吉は、この寺を現在の場所に移した人物ですが、その時の下知状(げじじょう:命令を伝える文書)はお寺で保管されているそうです。

また、報恩寺には、武将・黒田長政が最期を迎えたという客殿の「最期の部屋」(復元)や、快慶作と伝わる本尊の阿弥陀三尊像など、特別公開以外にも見どころがたくさんありますよ。「京の冬の旅」の期間中には、ガイドの方がお寺にいらっしゃるので、気になることがあれば質問してみてくださいね。

報恩寺

住所:京都市上京区小川通寺之内下ル射場町579

アクセス:市バス「堀川上立売」から徒歩2分

2.大名茶人・織田有楽斎ゆかりの正伝永源院

続いて、建仁寺の塔頭寺院・正伝永源院をご紹介します。衹園の中心に立つお寺ですが、普段は非公開。2022年は「織田有楽斎没後400年」を記念して「京の冬の旅」の期間にも特別公開が行われています。

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復元「如庵」

こちらの寺院は、織田信長の弟で、大名茶人として名高い織田有楽斎の菩提所として知られています。2022年は、その有楽斎の没後400年という記念の年です。

見どころは、国宝の茶席「如庵(じょあん)」の写し。「如庵」は、有楽斎が元和4年(1618年)に建仁寺塔頭の正伝院に建てた茶席で、現在は有楽斎の生誕の地・愛知県犬山城下に移されている国宝の茶室。その本物とそっくりな名席を見ることができますよ。

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復元「如庵」内部

茶席「如庵」は平成8年に復元されたもので、「有楽囲(うらくがこい)」「有楽窓(うらくまど)」などの特徴は、有楽斎好みと伝えられています。また、腰張り(壁の下部分)に古い暦を貼った斬新な意匠から、「暦貼席(こよみばりのせき)」の別名があります。

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方丈『蓮鷺図』

襖絵などの貴重な寺宝も必見。本堂の「室中の間」を飾るのは、狩野山楽による『蓮鷺図(れんろず)』です。蓮の花と、鷺(さぎ)や燕(つばめ)などの鳥が描かれた金碧の華やかな襖絵が、部屋の三面を取り囲んでいます。華やかな大作に、思わず引き込まれてしまいます。

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『雲龍図・観音図・虎図』

このほか、狩野洞雲(とううん)が手がけた三幅の軸『観音図・雲龍図・虎図』が寅年にちなんで特別展示されます。『観音図・雲龍図・虎図』は、ぎょろりと大きな目でこちらを見つめる虎が印象的です。

貴重な寺宝が目白押しで、見応えたっぷり。この機会に足を運びたいですね。

建仁寺 正伝永源院

住所:京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町586

アクセス:市バス「東山安井」から徒歩7分

3.「京の冬の旅」概要とお得なキャンペーンについて

第56回「京の冬の旅」非公開文化財特別公開は、約2カ月にわたって行われます。公開箇所は、今回ご紹介した「報恩寺」や「建仁寺 正伝永源院」を含む14カ所。場所によって、公開される期間や時間が異なる場合がありますので、公式HPで詳細をチェックしてからお出かけくださいね。

第56回「京の冬の旅」

~秘められた京の美をたずねて~ 非公開文化財特別公開

「建築の美 & 茶人ゆかりの禅寺」(公開箇所14カ所)

※インターネットでの「事前予約優先」で公開(当日空きがあれば拝観可能)

【公開期間】2022年1月8日(土)~3月18日(金)

【公開時間】10時~16時30分(16時受付終了)※異なる場合あり

【料金】1カ所800円 ※異なる場合あり

https://ja.kyoto.travel/specialopening/winter/2021-2022/

また、「京の冬の旅」では、スタンプを集めると“ちょっと一服”が受けられるスタンプラリーや、パンフレット(またはHP画面)を呈示すると、料金割引や記念品プレゼントなどが受けられる「観光施設とくとくサービス」も実施。京都観光をお得に楽しみましょう。

●京の冬の旅スタンプラリー

https://ja.kyoto.travel/specialopening/winter/2021-2022/stamp.php

●観光施設とくとくサービス

https://ja.kyoto.travel/specialopening/winter/2021-2022/presents.php

第56回「京の冬の旅」非公開文化財特別公開をご紹介しました。普段は見ることのできない貴重な文化財をたっぷりご覧ください。また、インターネットでの「事前予約優先」(空きがあれば当日受付も可)となっていますので、ぜひ予約をして京都観光を楽しみましょう。お得なサービスも活用してくださいね。

 

※取材・編集:JTBパブリッシング

 

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