お味噌におだしに七味唐辛子…京都の食卓を彩る調味料は、実に多彩! 代々続く老舗も多く、京都旅行のお土産としてはもちろん、地元の人にも普段使いの味として愛され続けています。
なかなか気軽に旅行に行けない今だからこそ、京都の調味料をお取り寄せして、京都の味をおうちで楽しんでみませんか? 今回は、愛され続ける老舗の味を厳選してご紹介。いつもの食卓がぐっと京都らしくなる、人気のアイテムをセレクト。気になる老舗の味を取り寄せて、おうちで京都時間を楽しんでみましょう。
- 1. 幅広い料理に使える「原了郭」の名物・黒七味
- 2. 清水寺門前に店を構える「七味家本舗」の七味唐辛子
- 3. お湯を注ぐだけで本格的!「本田味噌本店」の一わんみそ汁
- 4.油専門店「山中油店」の旨味を凝縮した胡麻油
- 5. 本格的なだしを気軽に!「おだしのうね乃」の粉だし
1. 幅広い料理に使える「原了郭」の名物・黒七味
最初にご紹介する「原了郭」は、香煎の専門店として元禄16年(1703年)に創業した店。祇園で310年以上の歴史を誇る老舗です。ちなみに香煎とは、お湯に浮かべて香りを楽しむ飲み物で、その香煎の原料を使って、現在の看板商品の黒七味1,320円(八角5g)が誕生しました。
黒七味の材料は、唐辛子、山椒、青のり、けしの実、黒ごま、白ごま、おの実。材料をから煎りしてから丁寧に揉み込んでいるので、中身は「黒七味」の名前の通り、独特の濃い色をしています。
一子相伝の製法を守っているというこの黒七味。唐辛子のぴりりとした辛さはもちろんですが、鼻に抜けるような豊かな香りが特徴です。麺類や鍋物などにはもちろん、フライやトマトソースなど、幅広い料理と相性がよく、さまざまな料理のアクセントになってくれます。
黒七味のほか、数種類のスパイスをブレンドしたカレーパウダー(マイルド・スパイシー各486円)もおすすめ。マイルドは昆布や鰹節などもブレンドされているので、辛さだけでなく旨みも感じられますよ。ぜひ、いろんな料理でその味を試してみてください。
原了郭
住所:京都市東山区祇園町北側267
アクセス:市バス「祇園」から徒歩3分
電話:075-561-2732
2. 清水寺門前に店を構える「七味家本舗」の七味唐辛子
次にご紹介するのも、七味唐辛子の老舗です。ひとくちに七味唐辛子といっても、店によって風味がまったく異なるので、好みの香りを探すのも楽しいですよ。
「七味家本舗」は、世界遺産・清水寺の門前に店を構えています。360年前に創業し、当時は清水寺の参拝者が立ち寄る茶店として営業していたのだとか。白湯に唐辛子をふりかけた「からし湯」が評判だったことから、七味唐辛子で商いをするようになったそうです。
七味とうがらし(小袋)486円には、国産の唐辛子のほか、麻の実、青じそ、白ごま、黒ごま、山椒、青のりが入っています。配合は一子相伝で代々受け継がれており、辛さよりも豊かな香りが特徴。また、「七味は辛い方が好き!」という人には、辛口タイプもありますので、ぜひ試してみてください。
薬味のほかにも、店自慢の七味や山椒を使ったあられもおすすめ! 七味あられ432円はピリッとした辛みがヤミツキ必至。スーッと爽やかな香りの山椒あられ432円も、クセになるおいしさです。ビールのおともにもぴったり。こちらもオンラインで購入できますよ。
七味家本舗
住所:京都市東山区清水2丁目221
アクセス:市バス「清水道」から徒歩5分
電話:075-551-0738
3. お湯を注ぐだけで本格的!「本田味噌本店」の一わんみそ汁
続いては、京都御所のそばに店を構える「本田味噌本店」。宮中に味噌を献上したことに始まる味噌店で、180年以上の歴史があります。店内には、看板商品の西京白味噌をはじめ、さまざまな種類の味噌がずらりと並んでいます。
おうちで気軽に楽しみたいという人におすすめしたいのが、お湯を注ぐだけで味噌汁が楽しめる「一わんみそ汁」3食617円~。麩焼の中にフリーズドライの味噌と具材が入っているので、あっという間に香り豊かな味噌汁のできあがり。インスタントとは思えない本格的な味わいが楽しめます。
味噌汁は、とうふ・油揚げ・なめこ・紅こうじの4種類。個包装されているので、食べたいときに食べたい分だけ作れるのがうれしいですね。12食入や27食入のギフト用もあり、さらに日持ちもするので、贈答品としてもおすすめですよ。
本田味噌本店
住所:京都市上京区室町一条558
アクセス:地下鉄烏丸線「今出川」駅から徒歩10分
電話:075-441-1131
4.油専門店「山中油店」の旨味を凝縮した胡麻油
西陣に店を構える「山中油店」は、江戸時代後期に創業した油商。店内には、味と品質にこだわった油がずらり。お店に買いに行ったときは、「揚げ物を作りたい」「サラダで生食に使いたい」など、自分の希望を伝えて用途に合った1本を探すのがおすすめです。
豊富に揃う油のなかでも、試してほしいのが、玉締めしぼり胡麻油(写真左)756円(180g)。臼と玉石を使ってゴマを押し絞るので、ゴマそのものの甘みや旨みが凝縮されています。とにかく風味がよくて、おひたしに少し垂らすだけでもクオリティがぐんとアップしそうです。
あまりなじみがないかもしれませんが、ピーナッツを使った芳香落花生油(写真右)1,296円(180g)もイチオシの商品です。香ばしくクリーミーな風味がリッチな味わいで、生野菜と和えるだけで立派なサラダに! 料理の幅が広がること間違いなしですよ。
山中油店
住所:京都市上京区下立売通智恵光院西入508
アクセス:市バス「丸太町智恵光院」から徒歩3分
電話:075-841-8537
ホームページ:http://www.yoil.co.jp/
5. 本格的なだしを気軽に!「おだしのうね乃」の粉だし
最後にご紹介するのは、明治の創業以来、添加物不使用のおだしを扱う「おだしのうね乃」です。和食はもちろん、さまざまな料理を支えるおだし。おいしいおだしを使えば、いつもの料理がさらにおいしくなりそうですよね。
だしパックやかつお節など、さまざまな商品がありますが、おだしビギナーさんにぜひ使ってほしいのが粉だしかつお767円。薩摩産のかつおの節を丁寧に粉末にしたものなので、とにかく風味がしっかりしています。
粉だしは味噌汁やおひたし、炒め物など、さまざまな料理に使えます。食塩不使用ですが、風味がしっかりしているので、そのままほかほかご飯にかけていただくのもおすすめ。かつお以外にも、まぐろ・昆布の粉だしもあるので、好みにあわせて使い分けてみてください。
おだしのうね乃
住所:京都市南区唐橋門脇町4
アクセス:JR京都線「西大路」駅から徒歩4分
電話:075-671-2121
ホームページ:https://odashi.com/
おうち時間が楽しくなりそうな、お取り寄せできる京都の老舗の調味料をご紹介しました。七味唐辛子やごま油、味噌汁、おだしなど、どれも身近なものばかり。毎日の食卓にも気軽に取り入れることができそうです。
お土産としてはもちろん、地元の人にも愛される老舗の逸品ばかりなので、そのおいしさは間違いなし。気になるものを取り寄せて、気軽に京都の味を楽しんでみてください。
※掲載している価格は2021年2月時点の税込価格です。
取材・編集:JTBパブリッシング
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この記事を書いた人:るるぶ編集部
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全国各地の「見る」「食べる」「遊ぶ」を徹底的にガイドした旅行情報誌『るるぶ』の編集部です。神社仏閣やグルメ、おみやげ、話題のニュースポットなど、京都のお出かけにかかせない情報を幅広く網羅。旅行者はもちろん、地元の方にも役立つ情報を日々チェック!