時代祭ってどんなもの?
時代祭は、京都の三大祭(葵祭、祇園祭、時代祭)のひとつとして知られていて、毎年10月22日に実施されます(雨天の場合23日に順延)。平安遷都1100年を記念して明治28年(1895年)に始まった平安神宮の大祭で、明治維新時代から平安京の造営された延暦時代までをさかのぼって文物風俗を再現する市民参加の祭です。
それぞれの時代のスタイルに扮した約2000人の市民が京都のまちを練り歩く、雅やかな時代風俗行列がみどころです。
維新勤王隊から始まり、徳川城使上洛列、織田公上洛列、室町洛中風俗列、藤原公卿参朝列など1000年の時代を絵巻物を開いていくようにさかのぼり、約2時間で見ることができます。坂本龍馬・西郷隆盛・織田信長・巴御前・吉野太夫・紫式部などの歴史上の偉人に扮した市民が豪華な装束で馬や牛車に乗って次々に通っていくのは壮観です。
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はじめて見る人も、これまでに見たことがある人にもおすすめなのが「有料観覧席」です。
有料観覧席とは?
京都御苑、御池通、神宮道(平安神宮前)に有料観覧席が設置されており、行列をゆっくりと楽しむことができます。
その1 行列が間近で見られる!最前列席がおすすめ
華やかな装束を着た演者たちを間近でじっくり見られます。早朝からの場所取りは大変なので、是非間近で見られる観覧席をご利用ください。最前列の席を指定できる席種も設けられます。※最新の販売状況は観光Naviをご確認ください。
同じ平安時代でも、清少納言と紫式部は衣装が違うなど、ファッションチェックをするのもオススメです。紫式部は源氏物語の著者でもあり、2024年の大河ドラマでは吉高由里子さんが主役を務められますね。時代祭では小袿衣(こうちぎ)姿の略装で登場です。
その2 ゆっくりと座って鑑賞できる
行列の全てを見ると約2時間かかりますが、当日もらえるパンフレットを読みながら、ゆったりと座って行列を見れば、よりお楽しみいただけるはずです。
その3 オリジナル観覧記念符がもらえる
さらにオリジナルデザインの「時代祭」観覧記念符が全席に配布されます。
色鮮やかな記念符は、すてきな記念になりそうですね。
※京都駅にある京都総合観光案内所「京なび」でも、「時代祭」観覧記念符を500円で購入することができます。(2024年10月3日~22日の間のみ)
▽京都総合観光案内所「京なび」へのアクセス
https://ja.kyoto.travel/information/
有料観覧席券の売上の一部は、時代祭の保存・継承に役立てられます。多くの人が関わり、また貴重な衣装や調度品の管理にも多くの費用がかかります。ぜひ有料観覧席や記念符を購入して、京都の行事が末永く続くよう、支援してみませんか。
各エリアのみどころ
【京都御苑席】正午に行列スタート
京都御所にある建礼門の南に観覧席が設けられます。
行列のスタートが見られるのは京都御苑席!御苑の中で見る行列は、背景にビルなどが入りづらいので、その時代にタイムスリップしたような感覚を覚えます。
【御池通席】午後12時50分頃に先頭到着
京都市のシンボルロード「御池通」の南北に観覧席が設けられます。御池通の真下には、市営地下鉄東西線が走っているので、アクセスが非常によい会場ですね。オフィスやホテルなどが多く建ち並ぶ近代的な会場で、時代風俗行列をお楽しみいただけます。
【平安神宮道席】午後14時20分頃に先頭到着
平安神宮の応天門から大鳥居までの神宮道の両脇に観覧席が設けられます。
平安神宮のある岡崎エリアは国の重要文化的景観に選ばれており、歴史的建造物をリノベーションした京都市京セラ美術館をはじめ美術館が集中するゾーン。白川や琵琶湖疏水などの水資源を活用した寺院や別荘庭園も有名です。平安神宮道には、京都観光のプロガイド「らくたび」の講師によるイヤホン解説がついた「まなび席」も設置されます。(らくたびについてはこちら)
有料観覧席の概要
(全席指定・パンフレット・観覧記念符付き)
開催日程 2024年10月22日(火)
※雨天の場合は、翌日23日に延期されます。(当日早朝判断)
その場合、観覧席券は翌23日にそのままご利用いただけます。(払い戻しはできません。)
券種・料金(1席あたり・税込)
●一般席(最前列):6,000円
●一般席(2列目以降):4,000円
<平安神宮道のみ>
●まなび席(最前列):9,500円(専用ガイドのイヤホン解説付き)
●まなび席(2列目以降):7,500円(〃)
観覧席はどうやったら買えるの?
令和6年(2024年)の時代祭は、9月10日(火)から「チケットぴあ」の特設サイト等にて、一般販売を行います。具体的な座席番号や方角などの指定はできませんので、あらかじめご了承ください。
時代祭「有料観覧席のご案内」
https://ja.kyoto.travel/event/major/jidai/seat.php
時代祭と合わせて巡る、おすすめプラン
プランA 「京都御苑周辺で観光を楽しむ」
京都御苑席で12時~14時の間に行列を鑑賞し、その他の時間はランチや観光、ショッピングを楽しみましょう。
御苑周辺は色んなスポットがあふれています。まず御苑内では閑院宮邸収蔵展示館がおススメです。展示館では京都御苑に関する歴史や、公家たちの文化、苑内の自然についてデジタルコンテンツを交えて学べるようになっています。
御所北には相国寺や俵屋吉富烏丸店があります。相国寺の承天閣美術館では伊藤若冲や円山応挙など優れた文化財が収蔵されており、金閣寺の夕佳亭の復元も鑑賞できます。
御所西には足腰にご利益のある護王神社や菅原道真が生まれたとされる菅原院天満宮があります。
御所南にはお店がたくさん、寺町通を歩けば一保堂茶舗や二條若狭屋寺町店があります。おいしいお茶やお菓子をいただいて休憩していくのも良いですね。また、京漆匠 象彦でうっとりするような美しい漆器をお土産にするのはいかがですか?
プランB 「平安神宮周辺で散策を楽しむ」
午前中に岡崎を散策し、午後からは神宮道で行列を鑑賞しましょう。
時代祭のメインである平安神宮への参拝・観光はマスト!時代祭当日は昼の12時で閉門になるので早めに行きましょう(朝6時から開門しています)。
平安神宮周辺の岡崎エリアには多彩な文化施設がたくさんあるので、散策しながら気になるところに入ってみましょう。京都府立図書館、京都市京セラ美術館、国立京都近代美術館、京都市動物園、ロームシアター京都など。たくさんあって時間が足りませんね。閉館時間ぎりぎりになってしまうといけないので、午前中から巡るのがおすすめ。
美術館や動物園には特色あるカフェやショップなどがあり、展示だけでなくいろいろな楽しみ方ができます。
参考記事:
https://plus.kyoto.travel/entry/ishinkinnoutairetsu
https://plus.kyoto.travel/entry/ishinkinnoutairetsu
有料観覧席FAQ
有料観覧席に関するよくある質問は、こちらに掲載しています。
時代祭「よくある質問」|【京都市公式】京都観光Navi
https://ja.kyoto.travel/event/major/jidai/request.php
時代祭写真提供(一部): 三宅徹
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記事を書いた人:Kyoto Love.Kyoto
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京都の街、そして京都にかかわる人たちの役に立ちたい。そんな想いを原点に、人と人、人と地域との交流のなかで見つけた物語をまちかどの語り部たちが発信しています。智恵の循環が紡ぎ出す、京都人でもよく知らない京都、そして深遠なる京都の魅力を伝えていきます。
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