安心・安全な京都観光へいざなう、Withコロナ時代のおもてなしスタイル

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行楽の秋、紅葉やグルメなどを楽しみに京都へ出かけたい気持ちはあるものの、なかなか踏み切れないでいる方も多いのでは? 旅先でもし新型コロナウイルスに感染してしまったら…という不安がよぎるのも無理はありません。

そんなみなさんにぜひ知っていただきたいのが、京都市観光協会をはじめとした観光関連事業者がまさにワンチームで取り組んでいるさまざまな感染症対策のこと。

そのベースとなっているガイドラインや、安心の目印であるステッカー、さらなる対策強化に向けた顧客参加型の新プロジェクトなど、私たちの安心・安全につながる取組内容をご紹介。また、実際に対策に取り組んでいる、安政2年創業の京料理の老舗「西陣魚新」の店主・寺田紳一さんにお話をうかがいました。

1.店頭で見かける「ガイドライン推進宣言事業者ステッカー」、そして国内初の新たな試み 「きょうの安心・明日の笑顔〜新型コロナウイルス感染症対策強化・応援プロジェクト〜」とは?

ー 近頃、街でカラフルなステッカーを貼っている店舗をよく見かけますが、あれは何ですか?

京都市観光協会(以下、観光協会):「新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン推進宣言事業所ステッカー」のことですね。今年の7月、「より一層『安心・安全』な京都観光を実現するための新型コロナウイルス感染症対策宣言」と題した京都版ガイドラインを、私たち京都市観光協会の呼びかけで、京都府市下23の観光関連事業者のみなさまとともに策定しました。

当時、外出自粛期間や府県をまたいでの移動制限が緩和されるなか、京都に暮らす住民、観光客のみなさま、観光業に携わる人たち、すべての方の「安心・安全」をしっかりと確保したうえで観光客のみなさまをお迎えするのが重要と考えたからです。

ステッカーはこのガイドラインにご賛同いただいた事業者さんにお配りしています。

新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン推進宣言事業所ステッカー新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン(京都版ガイドライン)に基づく取組実施を宣言した事業所に配布されているステッカー。エントランス付近の見えやすい位置に貼ってある「安心・安全」の目印。

ー 京都観光にかかわるみなさんが一つになって作り上げたガイドライン、とそれを表すステッカーなんですね。現在、このステッカーを掲示しているお店はどのくらいあるんですか?

観光協会:9月末時点で約7500カ所です。飲食店や小売店だけでなく、宿泊施設や観光施設、バス・タクシー事業など、観光にかかわるさまざまな業種に広がっているので、認知度もかなり上がってきました。

ー ガイドラインの特徴があればぜひ教えてください。

観光協会:京都版ガイドラインには、大きく3つの特徴があります。

1つは、観光客だけでなく、住民や従業員の安心・安全を守ることを目指している点。感染症対策を観光事業者が率先して取り組むことで、観光客への適切な行動を呼びかけ、住民の安心・安全も守ることのできる、京都観光を目指すものです。

2つめは、業界を横断したガイドラインであるという点です。宿泊・飲食・交通など、業界ごとにもガイドラインが策定されていますが、京都版ガイドラインでは業界を横断して、京都観光全体の安心・安全を創り、守ることを目指しています。 

そして3つめは、感染症対策と京都らしいおもてなしの融合を目指している点です。感染症対策を進めるなかでは、今まで通りのおもてなしやサービスが実現できなくなる場合もありますが、京都版ガイドラインでは感染症対策の徹底と共存可能な、新しいおもてなしの工夫が生まれることを目指しています。

飛沫感染を防ぐためのアクリル板レジや受付には、飛沫感染を防ぐためのアクリル板の設置。

間隔をあけた席の配置お客様同士の対面をできるだけ避けるため、席の間を広く取り、交互に配置。

観光協会:その他にも、「きょうの安心・明日の笑顔〜新型コロナウイルス感染症対策・応援プロジェクト〜」と銘打って、京都観光にかかわる事業者の感染症対策強化をバックアップするしくみを新たにつくりました。

ー どういった取り組みなのでしょうか?

観光協会:ステッカーを掲示している飲食店・宿泊施設の店頭にある二次元バーコードからお店の感染症対策に関するアンケートを募り、その結果や応援メッセージをお店側にフィードバックできるプロジェクトです。

きょうの安心・明日の笑顔〜新型コロナウイルス感染症対策・応援プロジェクト〜「きょうの安心・明日の笑顔〜新型コロナウイルス感染症対策・応援プロジェクト〜」のような取組は国内初(※京都市観光協会調べ)ということで、各方面から注目されている。

観光協会:数分で回答できますし、アンケートにお答えいただいた方の中から毎月抽選で10名様に、5000円分のAmazonギフトコードをプレゼントしています。お帰りの道中などの空き時間を使って、ぜひご回答をお寄せいただきたいと思います。

ー そんな特典もあるのですね! ただ、温かいお声ばかりでなく、厳しいご意見が寄せられる可能性もありますよね。

観光協会:そうですね。しかし、そういったご意見も真摯に受け止め、感染症対策の改善につなげていただきたいと思います。その成果はまた、アンケートのフィードバックという形で返ってくるはずです。お客様の評価をもとに、それぞれの店舗・施設においてブラッシュアップが図られ、京都の飲食店や宿泊施設の感染症対策のレベルが高まっていくことを期待しています。

ー ここまでご紹介いただいた取組のほかに、お客様の安心・安全に配慮した施策などはありますか?

観光協会:利用した店舗や施設を登録すると、そこで感染者が発生した場合に接触者へのお知らせが届く「京都市新型コロナあんしん追跡サービス」「京都府新型コロナウイルス緊急連絡サービス こことろ」「新型コロナウイルス接触確認アプリ COCOA」などのサービスも、みなさまに安心してご利用いただくため、ぜひご登録いただきたいです。ご自身の感染の有無をいち早く確認し、ご家族など身近な方への感染リスクを最小限に抑えることができます。

ー 「安心・安全」をキーワードに、様々な感染症対策が行なわれていることがわかりました!

2.実際に感染症対策に取り組む料亭「西陣魚新」さんにお聞きしました!

西陣魚新安政2年創業の京料理の老舗「西陣魚新」。

ー 「西陣魚新」さんはステッカーを掲示していますが、具体的にどのような取組を行なっていますか?

「西陣魚新」店主・寺田さん(以下、寺田)まずは基本として、入店時の検温やアルコール消毒、マスク着用、換気の徹底や、飛沫感染を防ぐためのアクリル板の設置などに取り組んでいますね。

検温、手指の消毒液入店時の検温、手指の消毒、マスクの着用は、今や京都観光のスタンダード。

顔認証と体温検知を兼ねた新システム「西陣魚新」では、顔認証と体温検知を兼ねた新システムも導入している。

寺田:これらに加えて、従業員の健康管理や感染対策、さらに感染の疑いが出た場合の対応や準備の徹底など、観光客、従業員、住民といったすべての方の安心・安全を目指しています。

飛沫防止の透明マスク「西陣魚新」の従業員は、表情を隠さず飛沫防止ができる透明マスクを着用。

ー ガイドライン3つめの特徴として「感染症対策と京都らしいおもてなしの融合」というものがありますよね。もし「新しいおもてなしの工夫」として取り組んでいることがあればお聞きしたいです。

寺田:例えば、この夏から杉のうちわを無料でお配りするサービスを始めました。ある女性のお客様がお連れの方と会食中、お話をするたびに口元にサッと扇子をかざして、さりげなく飛沫防止に努めておられたのを見て、ヒントを得たんです。

杉のうちわ女性客が使っていた扇子をヒントにした「西陣魚新」の杉うちわは、飛沫防止に効果的。1人1枚ずつ、無料で配布。

寺田:また、外したマスクの置き場所に困っていたり、無造作にポケットに入れたりするお客様の姿を見て、マスクの仮置きシートを設置するようにもなりました。合わせて手指の消毒スプレーも1人1本ずつお配りしています。お食事中の消毒はもちろん、店から出たあとの感染症対策にもお使いいただければと思います。どうすればよりお客様が心地よくお食事していただけるのかを常に考え、新しいおもてなしの工夫につなげています。

マスクの仮置きシートと手指消毒スプレー従来のテーブルセットにマスクの仮置きシートと、手指消毒スプレーを新たに追加。

ー お店の方と接する機会が減ったとしても、感染症対策を兼ねたサービスを介して、京都らしいおもてなしの心を受け取ることができますね。お店ごとのおもてなしの工夫を見つけるのが、これからの楽しみになってきそうです!

きょうの安心・明日の笑顔〜新型コロナウイルス感染症対策・応援プロジェクト〜スマートフォンを使って、ステッカー掲示のお店(飲食店および宿泊施設のみ)の感染症対策を評価・応援するアンケートを実施中。

ー アンケート結果はお店側にフィードバックされるということでしたが、いま現在、どのような結果が得られていますか?

寺田:〈感染症対策は十分だったか?〉という問いに対して、「検温、消毒、マスクの仮置きシートなど、行き届いた心遣いを感じました」といった高評価のお声のほか、「素敵なお料理と設えを続けてください。コロナに負けず笑顔で、よろしくお願いします」という温かい応援メッセージも届いています。やはりお客様の直接の声は、大変励みになりうれしいですね。

「西陣魚新」の店主・寺田さん「ガイドラインをしっかり守ったうえで、もう一歩先に進んだ対策ができないかと常に考えています」と語る「西陣魚新」の店主・寺田さん。(写真提供:西新魚新)

ー 京都版ガイドラインの策定、ステッカー交付、そして今回の感染症対策・応援プロジェクトといった一連の施策について、どのように受け止めていらっしゃいますか?

寺田:まず、京都版ガイドラインによって具体的な取組指針が示されたことで、あいまいだった感染症対策の方向性がはっきりと見え、前向きに取り組めるようになりましたね。人々の予防意識が高まるにつれて、ステッカーが貼ってあることを確認してからお店に入る方も増えてきたと感じています。

新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン推進宣言事業所ステッカーステッカーの認知も広がり、お店選びの基準のひとつとなりつつある。

寺田:今や感染症対策をするのは当たり前となっているので、お客様も検温や消毒などのお願いに快く応じてくださいます。京都ではお店とお客様がお互いに協力して、安心・安全をつくり上げていく体制が整いつつあるんじゃないでしょうか。対策強化・応援プロジェクトも始まったので、これからもっと安心・安全な京都観光の実現に向けて、取り組んでいきたいと思います。

ー さまざまな取組のお話を通じて、京都観光にかかわるみなさんが一丸となり、京都全体のために懸命な努力を続けていることがよくわかりました! 私たち利用者もお店ごとのルールを守って感染対策に協力していきたいと思います。ありがとうございました!

 

企画編集:光川貴浩、長谷川茉由(合同会社バンクトゥ)
ライター:岡田香絵
バナー作成:金原由佳(合同会社バンクトゥ)
写真撮影:牛久保賢二
協力:西陣魚新

 
 

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