「喫茶」とは鎌倉時代に中国から伝わった言葉で、お茶を飲む習慣や作法のことをいいます。私たちになじみのある喫茶店は、レトロな店内でコーヒーや食事を楽しむことができる場所というイメージが強いですが、その歴史は古く享保20年（1735）に京都東山で日本初の喫茶店がオープン。その後、大正（1920年代）になると本格的な喫茶店ブームが巻き起こり、昭和（1950年代後半）は（JAZZ喫茶）、歌声喫茶、名曲喫茶などが流行しました。
今でも京都には歴史の古い喫茶店が多数あり、一歩中に入るとまるで時間が止まっているような不思議な感覚に！なかでも山科エリアには雰囲気と魅力が満載の喫茶店がたくさんあります。地下鉄やJRでのアクセスも便利な山科で純喫茶巡りを楽しんでみませんか？
「純喫茶」とはアルコール類の提供はなく、純粋に喫茶（お茶やコーヒー）を楽しむお店のことをいいます。
- 1.クラシックな雰囲気の中で、写真映えするスイーツを「やましなコーヒープラザ マリ亞ンヌ」
- 2.心地よい風を感じながら、こだわりのメニューを楽しもう「再會」
- 3.駅ナカで便利！気軽に利用できる「ビアンカ」
- 4.旅の途中に立ち寄りたいまったり空間「カフェ×自家焙煎 京都 船越」
- 5.JR京都駅から1駅で到着！山科は京都観光の穴場
1.クラシックな雰囲気の中で、写真映えするスイーツを「やましなコーヒープラザ マリ亞ンヌ」
「やましなコーヒープラザ マリ亞ンヌ」は創業昭和48年（1973）の老舗喫茶店で、コンセプトは「心のオアシス」。一人で新聞や雑誌を読みながらコーヒーを楽しんだり、友人と会話を楽しんだりと過ごし方はさまざま。アンティーク調の家具を使用した落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと過ごせます。
ソーダパフェはカラフルで写真映え抜群！かわいいだけではなく、何種類ものフルーツと生クリーム、寒天ゼリーがごろごろ入っていてボリューミーです。ソーダフロートはやさしい色のパステルピンクと、鮮やかなグリーンがいただけますよ。
だし巻きたまごサンドはプルプルで分厚いだし巻きと、ほんのり甘いパンとのバランスが絶妙！なんと卵を3個も使用しているんだとか。ランチタイムの11：30～14：00は注文できないので、ご注意を。
ごはん派の方は、塩バター味の「エビライス」がおすすめ。お米はふわふわ、エビはプリプリ、レタスはシャキシャキと味や食感が楽しめる一品で、朝からガッツリと食べたい人にもピッタリです。
また、やましなコーヒープラザ マリ亞ンヌではなんと一日中モーニングが楽しめるという嬉しいサービスも。店主の優しさでいっぱいの喫茶店です。
やましなコーヒープラザ マリ亞ンヌ
- 住所：京都市山科区椥辻池尻町32-4
電話：075-592-0854
アクセス：地下鉄東西線「椥辻」駅より徒歩約5分
営業時間：8：00～17：30（平日）
8：00〜13：30（土曜・祝日）
※ラストオーダー時間はなし
※定休日：日曜・祝日（不定期）
2.心地よい風を感じながら、こだわりのメニューを楽しもう「再會」
地元山科の人々はもちろん、週末には大阪や滋賀、神戸など遠方からも多くの人がわざわざ足を運ぶという名店「再會」。昭和51年（1976）の創業時に建てられた洋館風の建物が雰囲気を盛り上げます。
中に入れば、オーナー夫妻がこだわりぬいた家具や調度品の数々が。写真の暖炉は、フランスに行った際に見た暖炉を絵に起こし、日本の職人さんに再現してもらったというこだわりの逸品だそう。
テーブルや窓辺だけでなくお手洗いにも花が贅沢に飾ってあるなど、女子心をくすぐる配慮が、店内の各所にちりばめられていますよ！
天気のいい日はぜひテラス席へ！自然光の下、SNSで発信したくなるいい感じの写真が撮れますよ。そして、心地よい風を感じながら「純喫茶」というイメージを覆される本格的なメニューを楽しみましょう。
おすすめはボリュームたっぷりのビーフシチュー。じっくり煮込まれたお肉はホロホロと口の中でとろけるよう！ケーキ（写真はフルーツタルト）もすべて手作りというこだわりです。
再會
- 住所：京都市山科区西野山射庭ノ上町67-11
電話：075-591-0591
アクセス：京阪バス29・88「射庭ノ上町」より徒歩3分
営業時間：10：00～17：30（月～金曜）
10：00～21：00（土・日曜）
定休日：無休
3.駅ナカで便利！気軽に利用できる「ビアンカ」
地下鉄東西線「山科」駅の改札を出てすぐという抜群の立地を誇る「ビアンカ」。地元の方にも人気で、朝のモーニングから夜まで賑わっています。
この、ちょっと懐かしさを感じさせる外観も魅力的！早速入ってみましょう。
ナポリタンやドリア、ピラフ、カレー、オムライスなど、喫茶店らしいメニューが豊富に並び、見ているだけでワクワク！季節限定メニューも見逃せません。
和風のメニューも豊富で、冬季限定ですがぜんざいも楽しめます。写真は甘味セット（寒天）。コーヒーか紅茶も付くので、山科観光の休憩タイムを和風スイーツを味わいながら過ごしてもいいですね！
ビアンカ
- 住所：京都市山科区安朱桟敷町23
電話：075-581-0104
アクセス：地下鉄東西線「山科」駅よりすぐ - 営業時間：9：00〜19：00（ラストオーダー 18：30）
定休日：日曜
4.旅の途中に立ち寄りたいまったり空間「カフェ×自家焙煎 京都 船越」
地下鉄東西線「山科」駅より徒歩5分ほどのところにある「カフェ×自家焙煎 京都 船越」。創業40年、リニューアルから10年と、長く地元の人々に愛される名店です。
このお店を紹介するのに一番最適な言葉は“レトロ・トレンディ”でしょう。昔ながらの純喫茶の心意気とこだわりはそのままに、モダンで快適な店内はカフェそのもの。フレッシュオレンジティソーダやフルーツパフェ（写真）などのおしゃれなメニューも並びます。
早目に終わってしまうお店が多い京都の喫茶店のなかで、営業時間が24：00までと遅くまで営業しているのも、旅行者にとっては嬉しいポイントですよね！
一番のこだわりは何といってもコーヒー。数々のスペシャリティをブレンドした、オリジナルのカフェリッチシリーズは、常連さんや近隣にある大学へ通う学生さんたちにも人気なんだとか。素敵なロゴの付いたオリジナルの袋に入れてくれるので、お土産にもおすすめです。
「コーヒーがうちの原点。原点を押さえたうえでさまざまなメニューを提供していますが、今後より原点に立ちかえっていきたい」そう語るマネージャーの西村さん。10年前のリニューアルで建物自体が新しくなり、店内により明るさを取り入れました。より幅広い層のお客様に来てよかったと思われる店づくりを心がけているそう。
カウンター席の窓にあしらわれた京都を思わせる格子、店頭の焙煎機など、西村さんのこだわりの一端を感じながら、旅行途中にホッと一息つきたい……そんな温かいお店です。
カフェ×自家焙煎 京都 船越
- 住所：京都市山科区竹鼻西ノ口町43
電話：075-593-8546
アクセス：地下鉄東西線「山科」駅より徒歩約5分
営業時間：8：00〜24：00（ラストオーダー 23：00／平日）
7：00〜24：00（ラストオーダー 23：00／土日祝日）
定休日：第2・第4火曜
- 【京都観光Navi観光スポット・サービス情報】
- カフェ×自家焙煎 京都 船越
5.JR京都駅から1駅で到着！山科は京都観光の穴場
JR京都駅から1駅（湖西線、琵琶湖線利用）、その他、地下鉄東西線や京阪電車も利用できる山科。「京都から滋賀への通り道じゃないの？」と思っている方も、ぜひ一度訪れてみましょう。
京都市内とはまた違うゆったりとした時間を、山科の純喫茶巡りで楽しんでください。
※掲載している情報は令和2年（2020）3月時点のものです
編集：LINEトラベルjp編集部
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この記事を書いた人：山田杏（やまだあんず）
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京都在住の、かわいいもの大好きライター。レトロな喫茶店や路地裏の小さなバーなどが好きでステキなお店を日々発掘中。京都のすばらしさをたくさんの人に発信したいです！
