京都には鴨川や円山公園など桜の名所がたくさんありますが、ほとんどの見頃は3月下旬~4月上旬頃。しかし京都には4月中旬でも間に合う「遅咲き桜スポット」があり、少し時期をずらすだけで最盛期よりもゆったりと桜風景を楽しめるんです!京都在住ライターがおすすめの遅咲き桜が楽しめる穴場スポットをご紹介します。
- 1.美しすぎる散り桜を見るなら「梅宮大社」
- 2.さまざまな種類の桜がたくさん!「賀茂別雷神社(上賀茂神社)」
- 3.いろいろな花が咲き乱れる「原谷苑」
- 4.広い境内に桜の木が立ち並ぶ「善峯寺」
- 5.静かな雰囲気の中で桜風景を楽しめる「三千院」
- 6.遅咲きスポットはここでキマリ!
1.美しすぎる散り桜を見るなら「梅宮大社」
梅宮大社は3月下旬~4月下旬にかけて、染井吉野や山桜、松月など20種類もの桜が次々と咲きます。桜のシーズンは常に賑わう観光スポットですが、訪れる時期を少しずらすだけで、美しい散り桜を楽しめるんですよ。
シーズン最後を飾るのは「八重桜」。一輪一輪が大きく、まるでわたあめのような形をしています。通常の桜の花びらは5枚ですが、八重桜は平均10~130枚ほどの花びらがつくなんて驚きですよね!
おすすめのフォトスポットは「神苑内の勾玉池」。八重桜は池の周囲に数多く咲いているので、水面に映る桜の写真がきれいに撮れますよ。
また4月下旬頃には、桜のトンネルが出現!その桜が散ると遊歩道一面に花びらが広がり、まるで絨毯のようになるんです。そんな幻想的な景色の中で散策を楽しんでみませんか。
梅宮大社
- 住所:京都市右京区梅津フケノ川町30
電話:075-861-2730
アクセス:阪急電車嵐山線「松尾大社」駅より徒歩約15分
拝観時間:9:00~17:00(受付終了時間 16:30)
休観日:無休
拝観料金:無料 - ※ただし神苑の入苑は有料(600円/大人・400円/小人)

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2.さまざまな種類の桜がたくさん!「賀茂別雷神社(上賀茂神社)」
賀茂別雷神社(上賀茂神社)は、厳かで広々とした境内を持つ由緒ある神社です。3月末頃~4月中旬頃までに御所桜・風流桜・みあれ桜・御幸桜・賀茂桜・斎王桜などさまざまな種類の桜が順番で咲き、境内のあちこちに咲くかわいいソメイヨシノも見ることができます。
特におすすめなのが、1本だけ凛と咲く「斎王桜」で、美しさと迫力を同時に楽しめます。
写真提供:賀茂別雷神社(上賀茂神社)
また賀茂別雷神社(上賀茂神社)に着くまでの道のりも桜を楽しめるんです。地下鉄烏丸線「北大路」駅を出て鴨川沿いの半木(なからぎ)の道を歩くと、周辺にはたくさんの桜が植えられており、桜のトンネルも出現!春の爽やかな空気を感じながら散策をしてみてはいかがでしょうか?
賀茂別雷神社(上賀茂神社)
- 住所:京都市北区上賀茂本山339番地
電話:075-781-0011(電話受付時間 8:30〜17:00)
アクセス: 地下鉄烏丸線「北山」駅より徒歩約15分
参拝時間:5:30~17:00 (祭典等により変更有)
休観日:無休
拝観料金:無料
※ただし国宝本殿は有料:500円(大人)
国宝本殿拝観時間:10:00~16:00(土日祝祭日は16:30まで)

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3.いろいろな花が咲き乱れる「原谷苑」
原谷苑は個人所有のさくら園のため普段は公開されていませんが、桜が咲く3月~4月下旬、11月下旬~12月上旬の紅葉シーズンのみ一般公開されています。桜のシーズンになると苑内いっぱいに、連翹(れんぎょう)、山吹、躑躅(つつじ)、三椏(みつまた)、沈丁花(じんちょうげ)、雪柳などの花々も咲きます。ここでは桜とともにカラフルな花を背景にしたフォトジェニックな写真を撮ることができますよ。
また苑内の青山荘では目の前に広がる桜や、色とりどりの花々の中で食事ができるので、花より団子の人でも十分楽しめます!
原谷苑
- 住所:京都市北区大北山原谷乾町36
電話:075-461-2924(開苑中)
アクセス:京都市バス北1・6号系統「鷹峯源光庵前」より徒歩約30分 - ※桜シーズンの混雑時はシャトルバス運行予定
入苑時間:9:00~17:00(受付終了時間 16:30)
開苑予定日:(例年)3月下旬~4月中旬
入苑料金:桜の開花状況により変動(桜シーズンのみ有料)
※開苑期間、料金、シャトルバスに関しての詳細は公式サイトにてご確認ください

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- 原谷苑
4.広い境内に桜の木が立ち並ぶ「善峯寺」
善峯寺では、境内の一角に大きく広がる「桜あじさい苑」の谷を見下ろすことができ、その谷いっぱいに広がる桜の写真を撮ることができます。市内の景観と桜を一緒に撮影できる場所は珍しいのでおすすめです。
4月上旬~下旬にかけて、彼岸桜、しだれ桜、山桜、牡丹桜の順に咲くので、4月中ならいつでも桜風景を楽しめるのも嬉しいポイント。5代将軍・徳川綱吉の生母である桂昌院(けいしょういん)がお手植えしたと伝えられるしだれ桜もあり、さらに奥の院薬師堂まで進むと、展望が開けて京都の市街を見渡すこともできます。
善峯寺
- 住所:京都市西京区大原野小塩町1372
電話:075-331-0020
アクセス:JR京都線「向日町」駅にて下車。「JR向日町」より阪急バス66番(善峯寺行き)乗車。終点「善峯寺」より徒歩約8分
拝観時間:8:00~17:00(受付終了時間 16:45/令和3年3月31日まで)
8:30~17:00(受付終了時間 16:45/令和3年4月1日より、平日)
8:00~17:00(受付終了時間 16:45/令和3年4月1日より、土日祝日)
休観日:無休
拝観料金:500円(大人)300円(高校生)200円(小中学生)

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- 善峯寺
5.静かな雰囲気の中で桜風景を楽しめる「三千院」
こちらでは、広い境内をゆっくりと散歩しながら、緑の美しい往生極楽院や有清園の苔風景、色鮮やかな桜風景を楽しめます。
シダレザクラ、ソメイヨシノ、ヤマザクラなど約300本の桜が咲き誇り、優雅でシックな写真を撮ることができますよ。
三千院には山桜やしだれ桜など多くの桜の木があります。4月中旬以降になると金色不動堂周辺は桜と、紫かかったピンクの躑躅色(つつじいろ)をしたシャクナゲとの競演にも出会える可能性も。そんな時には、境内がさまざまな色で飾られた美しい写真が撮れますよ。
大原の里には、平家物語にも描かれている寂光院などの名所が沢山あって、1~2日かけてゆっくりと里の風景を楽しみながら過ごすことができます。
三千院
- 住所:京都市左京区大原来迎院町540
電話:075-744-2531
アクセス:地下鉄烏丸線「国際会館」駅を下車し、「国際会館駅前」より京都バス19系統大原行きに乗車。「大原」より徒歩約10分
拝観時間:9:00~17:00
8:30~17:00(11月)
9:00~16:30(12月~2月)
休観日:無休
拝観料金:700円(一般)400円(中高校生)150円(小学生)

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- 三千院
6.遅咲きスポットはここでキマリ!
京都市内では4月中旬に、その時期を待っていたかのように咲く大ぶりの豪華な八重桜が見頃を迎えます。ちょうど春休みとGWの観光シーズンの合間なので、ゆっくりと市内を巡ることもできますよ。
遅咲きの桜スポットを訪れて、春の終わりでも見ることのできる満開の桜風景をゆっくりと楽しんでみませんか?
※掲載している情報は令和2年(2020)2月時点のものです
※記事中に記載の価格は全て令和2年(2020)2月時点の税込価格です
編集:LINEトラベルjp編集部
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この記事を書いた人:島野佳幸(しまのよしゆき)
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京都在住のフリーライター兼アマチュア写真家です。修学旅行の時に初めて訪れた「京都」に魅入られて、今は京都の四季の魅力にどっぷりと浸かっています。