2021-01-08から1日間の記事一覧
「草喰なかひがし」は、最も予約が取りにくい店として全国に知られる人気の料理店。その人気の秘密は、主人・中東久雄氏が自ら、野や山に分け入ったり畑に訪れたりして集めた食材を丁寧に料理することで、野山の生命力や農家の想いが込められた美味しさにあ…
京都と若狭(福井県)を結ぶ若狭街道は〝鯖街道〟とも呼ばれ、若狭で水揚げされた鯖がひと塩され、都まで運ばれて来た道。天正年間にその街道筋で茶店を営み、旅人に〝麦飯とろろ〟を供したのが平八茶屋の始まり。初代・平八の名を今も連綿と引き継いで440年…
千年の都・京都は公家、武家、宗教、芸能文化の中心地で、それぞれの世界でつながれた食文化の伝統もまた、息づくまちです。 各界の伝統文化と茶や歌、香、花、能といった芸能文化の影響もあり、舌はもとより、おいしさを五感で堪能させる高度なもてなしもま…
江戸時代の元禄年間(1688-1704)、南禅寺参道の茶屋として創業した「瓢亭(ひょうてい)」は、京都きっての老舗料亭。道に面して据えられた床几、壁に掛かる草鞋(わらじ)や旅用の菅笠(すががさ)が往時の面影を伝え、その侘びた佇まいから長い歴史と同…
ユネスコの世界文化遺産にも認定されるなど、ますます人気の高まる和食ですが、一口に和食といってもさまざま。特に京料理が人気ですが、そのなかの〝おばんざい〟と呼ばれるのは、ごく普通の家庭料理。近年、よく耳にする〝おばんざい〟ですが、その〝おば…
京都の古刹・銀閣寺への参道に、侘びた佇まいながら最も予約が取りにくい店として全国的に知られる「草喰なかひがし」があります。〝草喰(そうじき)〟、つまり草を喰(は)むと看板に掲げることからも伝わるように、野や山の摘み草を料理して提供する小さ…
京都は和食の聖地であり、牛肉文化の総本山でもある。 「京都人は牛肉が好き」とよく言われる。出汁や京野菜、おばんざいなど、あっさり薄味のイメージがある京都の食文化だが、実は牛肉の一世帯あたりの消費量は、京都が毎年全国でトップを争うほどに多いの…